捕る魚のない中國漁民はどこへ行くのか?―米誌

Record China    2020年9月16日(水) 6時40分

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15日、中國紙?環(huán)球時報は、米The Maritime Executive誌が「捕る魚がなく補助金も減った。中國の漁民はどこへ行くのか?」との記事を掲載したと報じた。寫真は中國の漁港。

2020年9月15日、中國紙?環(huán)球時報は、米The Maritime Executive誌が「捕る魚がなく補助金も減った。中國の漁民はどこへ行くのか?」との記事を掲載したと報じた。

環(huán)球時報によると記事は、渤海の天津中心漁港で観光船を営む劉(リウ)さんについて紹介。新型コロナウイルスの影響で數(shù)カ月ほど港はひっそりとしていたが、最近は観光客が戻ってきているという。

今年56歳になる劉さんは、高校卒業(yè)後に漁業(yè)を始めた。地元にはかつて160隻の漁船があったが、今ではわずか30隻にまで減少しているという。劉さんは、「天津の海岸線にあった漁村の多くが消滅し、知り合いも船を売ってほかの仕事を探すか、私のように観光業(yè)を営むようになった」と述べている。

この理由について記事は、「漁業(yè)資源が減少し続けており、補助金が減っていることにある」と分析。中國の海洋漁獲量は1995年以降、毎年1000萬トンを超えており、數(shù)十年にわたる過度の漁獲で資源が枯渇するようになったという。そのため中國では、1995年から渤海や黃海、東シナ海で休漁期間を設(shè)定している。

中國漁業(yè)統(tǒng)計年鑑によると2008年には760萬人の漁民がいたが、魚などの水産資源の急減に伴い15年から漁業(yè)への補助金は減っており、禁漁政策もますます厳格に行われるようになった。このため、18年の漁民數(shù)は620萬人にまで減少している。

記事によると、十數(shù)年前に天津の沿岸部では魚の家庭料理を出す店がブームになったという。前述の劉さんは、こうした客の多くが漁船に興味を示すのにビジネスチャンスを見出し、所有する船の甲板の一部を座席に改造して午前中は漁に、午後は観光客を乗せて海に出るようになった。海鮮料理が付いて1人200元(約3100円)で、劉さんはこのビジネスで年間10萬~20萬元(約155萬~310萬円)を稼いでいると記事は伝えた。(翻訳?編集/山中)

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