米上院のマルコ?ルビオ議員は15日に行われた上院公聴會(huì)で、パラグアイが臺(tái)灣（中華民國(guó)）との國(guó)交を斷絶する恐れがあると発言した。臺(tái)灣外交部（外務(wù)?。─膝靴楗哎ⅴい趣伍v係は安定しており、両國(guó)の協(xié)力項(xiàng)目はいずれも順調(diào)に推移していると表明したが、臺(tái)灣外交の苦しさは覆い隠せない狀況だ。

中國(guó)は外交関係樹(shù)立について、相手國(guó)に「二者択一」を要求してきた。すなわち、相手國(guó)に対して「中華人民共和國(guó)政府が中國(guó)を代表する政府であり、臺(tái)灣當(dāng)局は政府と認(rèn)められないので斷交する」ことを求める方式だ。臺(tái)灣側(cè)も、中華民國(guó)政府として同様の要求をしてきた。

臺(tái)灣政府は現(xiàn)実的に、「中華民國(guó)として中國(guó)を再統(tǒng)一する」との考えを放棄しているので、相手國(guó)が自國(guó)と中國(guó)の雙方を承認(rèn)しても実害はないはずだが、中國(guó)側(cè)が認(rèn)めることはありえず、仮に臺(tái)灣が「中臺(tái)同時(shí)の外交関係樹(shù)立」を容認(rèn)すると表明した場(chǎng)合には、中國(guó)が「臺(tái)灣が中國(guó)からの分離を主張」として強(qiáng)烈に反発することは自明なので、外交関係において中臺(tái)が相手國(guó)に「二者択一」を求める狀態(tài)が続いている。

中華人民共和國(guó)が発足した1949年以降、中臺(tái)は外交関係を持つ國(guó)の「奪い合い」を行ってきた。臺(tái)灣の劣勢(shì)は明らかで、2008年に馬英九（マー?インジウ）政権が発足した時(shí)點(diǎn)で、臺(tái)灣と國(guó)交を持つ國(guó)は22カ國(guó)にまで減少していた。馬英九総統(tǒng)は各方面で中國(guó)に歩み寄る姿勢(shì)を示し、外交関係の奪い合いも呼びかけた。中國(guó)も馬総統(tǒng)の意向に応じ、2016年5月まで続いた馬英九政権時(shí)に、臺(tái)灣と國(guó)交を持つ國(guó)は22カ國(guó)で変化がなかった。

しかし16年に蔡英文（ツァイ?インウェン）政権が発足すると、中國(guó)は外交攻勢(shì)を再開(kāi)。2016年12月には西アフリカのサントメ?プリンシペが、17年6月にはパナマが、18年5月にはドミニカが臺(tái)灣と斷交し、それぞれ中國(guó)と國(guó)交を樹(shù)立した。

米上院公聴會(huì)におけるルビオ議員の質(zhì)疑に対し、米國(guó)國(guó)務(wù)院東アジア太平洋事務(wù)局のアレックス?ウォン氏は、「米國(guó)は臺(tái)灣海峽の現(xiàn)狀維持を望んでおり、臺(tái)灣の外交パートナーを改変するいかなる行為も、現(xiàn)狀維持の変更とみなしている。米國(guó)は臺(tái)灣のパートナー國(guó)、さらに北京に対してもこの立場(chǎng)を明らかにしている」と述べた。

臺(tái)灣外交部の李憲章（リー?シエンジャン）報(bào)道官は、米上院公聴會(huì)における質(zhì)疑応答について「目下のところ（臺(tái)灣）政府とパラグアイの國(guó)交は安定している。雙方の技術(shù)協(xié)力は順調(diào)に推移しており、教育や文化交流も相當(dāng)に緊密だ」と述べ、さらに「政府は米國(guó)の友人の支持と感心に感謝する」とした上で、中國(guó)がわが方の壁を崩し、わが友邦を取り込もうとしていることが、東アジア地區(qū)の情勢(shì)を不安定にしている」と中國(guó)を批判した。

中國(guó)が臺(tái)灣と國(guó)交を持つ國(guó)を奪い取っても「実益」を得られるわけではない。最大の狙いは、獨(dú)立志向があると警戒する蔡英文政権の臺(tái)灣國(guó)內(nèi)における信頼を可能な限り崩すことだ。2020年に行われる臺(tái)灣の総統(tǒng)選に向け、中國(guó)が外交攻勢(shì)を強(qiáng)めるのは確実な情勢(shì)だ。（翻訳?編集/如月隼人）