パイロット不足が世界的に深刻=中國は高報酬で外國人獲得、すでに月収は手取りで288萬円

Record China    2018年5月19日(土) 16時40分

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世界的に旅客機(jī)の操縦士が不足している。中國の航空會社は高報酬による操縦士獲得を進(jìn)めており、月額報酬は2萬6000ドルに高騰し、しかも免稅措置が取られている。資料寫真。

中國メディアの新浪網(wǎng)は18日、旅客機(jī)操縦士の世界的な不足を受け、中國の航空會社は高報酬で外國人操縦士を獲得していると報じた。月額報酬は2萬6000ドル(約288萬円)に高騰し、しかも免稅措置が取られているという。

記事によると2017年には全世界の航空旅客輸送のニーズが前年同期比で7.6%増加した。過去10年間の平均増加率は5.5%だった。増加率が最も高いのはアジア?太平洋地區(qū)の航空會社で、中國はその中でも特に高いという。その背景には、中國では國民1人當(dāng)たりの収入が増えていることがある。これまで以上に旅行に金をかける人が増え、國外に出かける人が増加していることから、航空機(jī)利用への需要が急増しているという。

中國は國內(nèi)外便の旅客輸送量で2022年には米國を抜き、世界最多になる見通しだ。一方で、少子高齢化の影響により、民間航空機(jī)の操縦士も減少傾向にあり、航空會社の操縦士「獲得爭い」は激化していく見通しという。

2036年までに、100座席以上を持つ旅客機(jī)の操縦士が全世界で62萬人必要になるとみられている。中國では高報酬で外國人操縦士を獲得する動きが強(qiáng)まっており、月額報酬は10年前の1萬ドル(約111萬円)から2萬6000ドル(約288萬円)に高騰した。しかも免稅措置が取られている。

中國では民間航空機(jī)操縦の資格を持つ外國人操縦士が2017年末までには、2011年からほぼ倍増となる3699人に達(dá)した。

操縦士育成には時間と資金が必要だ。中國の場合、操縦士を目指す者はまず、訓(xùn)練施設(shè)で2?4年にわたり理論と実技を?qū)Wび、その後航空會社に正式に入社し、5年程度の勤務(wù)を経てから機(jī)長になる。つまり機(jī)長育成には7?9年が必要だ。訓(xùn)練施設(shè)在籍中の1人當(dāng)たりの教育費(fèi)用は毎年70萬元(約1216萬円)で、さらに給料や飲食?宿泊費(fèi)、設(shè)備の減価償卻費(fèi)などを加えると、1人當(dāng)たり年間100萬元(約1737萬円)近くが必要になるとされる。

しかも、中國國內(nèi)では訓(xùn)練施設(shè)の受け入れ可能人數(shù)が不足しており、訓(xùn)練飛行のできる空域の制限も大きい。そのため、中國の航空會社は、毎年2500人もの訓(xùn)練生を海外に送り出して訓(xùn)練を受けさせるようになったという。また、中國東方航空オーストラリアの飛行士養(yǎng)成施設(shè)の株式の5割を取得し訓(xùn)練生を送り込むなど、海外の施設(shè)に資本參畫して自國の訓(xùn)練生を養(yǎng)成しやすい狀況を構(gòu)築する例もある。

海外からの「引き抜き」も盛んだ。ロシアでは過去2年間に300人以上の機(jī)長を含む操縦士や操縦士養(yǎng)成の教官がロシアを離れ、現(xiàn)在も400人以上が海外に移る考えだ。新たな就職先の大部分は中國の航空會社で、その他の一部は東南アジアと中東の航空會社だ。韓國でも、中國の航空會社に再就職する操縦士が多いとされる。

中國の航空會社が外國人操縦士に提示する報酬額は、今後も上昇するとみられている。(翻訳?編集/如月隼人

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