2018年5月22日、環(huán)球時(shí)報(bào)は、米中貿(mào)易戦爭(zhēng)が「休戦」?fàn)顟B(tài)になって歐州連合（EU）が慌てている理由について論じた社説を掲載した。

社説はまず、フランスのルメール経済相が20日、「歐州が強(qiáng)硬な立場(chǎng)を示せなければ、米中合意の犠牲品となるかもしれない」と発言したことを紹介した。

その上で「EUは米國(guó)、中國(guó)との三角関係の中で、米國(guó)はEUにとっての盟友であり、一緒になって中國(guó)に圧力をかけてくれるという幻想を抱き続けていた。しかし米中間の合意により、その希望はあっという間に米國(guó)による圧力への憂(yōu)慮に変わった。EUの経済力は強(qiáng)いが、28カ國(guó)の集まりであるがゆえに、その団結(jié)力は米國(guó)のパワーより弱い」としている。

また「鉄鋼、アルミ製品の関稅問(wèn)題で、EUの求めに対して米政府は猶予期間を月単位にするなど、しぶしぶ同意した。しかし、中國(guó)と合意に達(dá)した今、米國(guó)がEUの適用除外を続けるかは疑わしい。そして、この問(wèn)題だけならEUも耐えうるかもしれないが、米國(guó)はさらに歐州企業(yè)のイランからの撤退、自動(dòng)車(chē)関稅引き下げ、ドイツによるロシアとのパイプライン建設(shè)停止なども要求している」と論じた。

そして「歐州が米國(guó)に抱く憂(yōu)慮は、きっと日本や韓國(guó)も持っている。そもそも大きな問(wèn)題は、米國(guó)が世界貿(mào)易機(jī)関（WTO）のルールを無(wú)視していることにある。世界の貿(mào)易體系を公平化、安定化するためにやるべきことは、米國(guó)の利益のために構(gòu)図を再編するのではなく、WTOの基本ルールを守り、その威厳を保つことだ。米國(guó)がWTOを飛ばして行動(dòng)しようとするならば、世界の主要貿(mào)易大國(guó)は一致団結(jié)して抵抗すべきだ」と指摘している。

社説は「米歐の軍事同盟関係が貿(mào)易同盟にまで延伸することはあり得ない。一方で市場(chǎng)が拡大し続けるわが中國(guó)は、米國(guó)からの輸入が増えるからといって歐州の輸入を削るということはない。今、WTOルールは米國(guó)に対して非力になっている。その権威を復(fù)活させ、米國(guó)に畏敬を抱かせるためには、WTOメンバーが真に団結(jié)することが必要だ」と結(jié)んだ。（翻訳?編集/川尻）