2012年4月、中國語圏ではこのところ、若年層の性の亂れに関する事件や報(bào)道が続いている。こうした傾向は、社會(huì)のさまざまな変化が絡(luò)みあって生まれたものと考えられるが、以下に最近のニュースをまとめた。

【その他の寫真】

「援交(援助交際)」という言葉がそのまま中國語になっている臺灣では、13歳の少女が1年間に70人以上もの“顧客”を相手に売春を行っていたことが発覚。聯(lián)合報(bào)の報(bào)道によると、この少女が援交に走った動(dòng)機(jī)は「攜帯電話がほしかったから」。1回500?2000臺灣ドル(約1400?5500円)で取引し、金払いのいい顧客をランク付けしていた。「金さえあれば何でもできる」とうそぶいているこの少女は、わずか15歳で彼女を産んだ母親に捨てられ、祖父母に育てられた結(jié)果、家出や登校拒否を繰り返していた。

香港でもセックス産業(yè)に手を染める青少年が急増して問題になっている。風(fēng)俗店での就労や援助交際、組織に屬さない売春など手段はいろいろだが、共通するのは性経験の低年齢化であり、性病や妊娠に関する知識の欠落だ。香港警察が最近実施した青少年犯罪行動(dòng)撲滅活動(dòng)では、深夜のナイトクラブで13歳から17歳までの未成年者14人が補(bǔ)導(dǎo)されている。

こうした「性の亂れ」は経済的に発展した香港や臺灣の現(xiàn)象と考えられていたのは今や昔の話?，F(xiàn)在は中國本土でも“若者の解放”が急速に進(jìn)んでいる。

今月初、北京市の地下鉄の車內(nèi)で人目もはばからずイチャつく學(xué)生カップルの様子を収めた動(dòng)畫がインターネット上で話題となった。周囲のいぶかしげな視線もなんのその、キスをしたり、抱き合ったり、果てにはシャツの間から胸にキスしたりとやりたい放題。2人は特段、素行不良な學(xué)生には見えない。特に少女の方は、メガネをかけた化粧気のない“ガリ勉”風(fēng)。これは嘆かわしい事態(tài)として、メディアでも盛んにとりあげられた。

中國語圏は日本に比較して、性に関しては伝統(tǒng)的観念を守っている印象がかつて強(qiáng)かった。特に中國本土では保守的な考えが根強(qiáng)く、數(shù)年前までは「學(xué)生のうちは戀愛してはいけない。學(xué)生の本分が勉強(qiáng)なのだから」と、あちこちで聞かれたものだが、その一方で、現(xiàn)代の子供たちはどんな欲望も願(yuàn)いのままにかなえてもらって育った“1人っ子世代”である。こうした“欲望のままに生きる”今どきの子供たちが、性に関する自律の必要性を?qū)g感せず、加えて、社會(huì)の経済発展に伴っておもむろに湧きあがった拝金主義に躍らされ、「金こそすべて」と考えれば、性産業(yè)への従事に罪悪感を感じないのも不思議はないかもしれない。(翻訳?編集/愛玉)