2012年4月10日、人民網(wǎng)日本語版の報(bào)道によると、住友商事が中國でコメの集荷?販売業(yè)務(wù)への參入を予定している。同社は吉林糧食集団の子會(huì)社に投資し、早ければ今年秋から、上海などの都市部を中心に販売を開始する。同社は日本の厳格な管理制度を?qū)毪贰ⅰ赴踩?安心」のブランドを樹立し、富裕層向けに高級米を販売する。同社はまた、開拓した販売ルートを利用し、日本産のコメを直輸入することを検討している。中國商務(wù)部の公式サイトが伝えた。

【その他の寫真】

吉林糧食集団は、中國でコメの輸出入権を持つ2社のうちの1社だ。住友商事は同グループと、子會(huì)社の「吉林糧食集団米業(yè)」に25?30％の出資を行うことで、ほぼ合意に達(dá)している。出資総額は10億円以上となる見通しだ。

中國の所得水準(zhǔn)の向上に伴い、高額でも安心して口にできる食材に対するニーズが高まっている。住友商事は中國で2020年までに、日本のコメ流通量の8分の1に相當(dāng)する100萬トンのコメを毎年販売する目標(biāo)を立てており、売上高が500億円に達(dá)する計(jì)算だ。

中國の食品は、原産地等の表記が徹底されていない。住友商事は吉林糧食集団米業(yè)に対して、生産者、使用された農(nóng)薬の種類および量等に関する、詳細(xì)な情報(bào)を提供する。同社はまた、契約農(nóng)家を?qū)澫螭?、安全性の高い農(nóng)薬および化學(xué)肥料等を販売する。

原産地が表記されたコメは、早ければ今年秋にも、上海?北京?広州?成都等の百貨店や大型スーパーで販売される。平均価格は1kg當(dāng)たり10?50元（約130?650円）となる。中國のコメ流通量は毎年1億3000萬トンに達(dá)し、日本の約16倍に相當(dāng)する。うち一部は高級米となっている。

吉林糧食集団米業(yè)は、吉林省に6カ所のコメ加工拠點(diǎn)を構(gòu)えており、中國でのコメ販売量は年間10萬トンに達(dá)する。同社は住友商事との提攜により、販売量の大幅増を狙う。同社は、贈(zèng)答用の高級米の需要が拡大することを見込み、住友商事との資本?業(yè)務(wù)提攜を決定した。

住友商事は日本でコメ農(nóng)家と契約を締結(jié)し、レストランのチェーン店に毎年約5萬トンのコメを販売している。同社は將來的に、中國で開拓した流通ルートを利用し、日本産のコメを中國に直輸入する方針だ。順調(diào)であれば、今年中に輸入を開始できる見通しとなっている。

日本産のコメの中國への輸出量は、2010年に96トンに達(dá)し、総輸出量の5％を占めた。昨年は福島第一原発事故による影響を受け、中國が輸入制限を行ったため、中國への輸出はゼロとなった。日本政府は現(xiàn)在、コメ等の農(nóng)産物の輸入制限解除について、中國政府と協(xié)議中だ。

中國東北三省は、日本と同品種の「ジャポニカ米」の主要産地である。住友商事は、吉林省産のブランドを樹立することで、將來的な日本米の販売も促進(jìn)されると見込んでいる。（編集/內(nèi)山）