2018年5月25日、南シナ海に米國と中國の爆撃機(jī)が相次いで出動(dòng)、威圧合戦を展開している。中國が西沙（英語名パラセル）諸島にH6K爆撃機(jī)を初めて著陸させると、米國はグアム島からB52爆撃機(jī)を南シナ海に派遣した。中國メディアは「H6Kの訓(xùn)練への反応か」と報(bào)道。米側(cè)の動(dòng)きに神経をとがらせている。

中國メディアによると、中國空軍の中國版ツイッター「微博」の公式アカウント「空軍発布」は18日、H6K爆撃機(jī)が南シナ海の島の空港で離著陸訓(xùn)練を?qū)g施する文章と動(dòng)畫を投稿した。ベトナムや臺(tái)灣が領(lǐng)有権を主張する西沙諸島の永興（英語名ウッディー）島の空港とされ、H6Kは中國南部から出動(dòng)したという。永興島には本土からの旅客定期便が就航しているが、爆撃機(jī)の離発著は初めてだった。

永興島が選ばれた理由について、共産黨中央委員會(huì)機(jī)関紙?人民日報(bào)系の環(huán)球時(shí)報(bào)は（1）空港滑走路は全長3000メートルほどあり、H6Kのような大型機(jī)の離著陸に適している（2）ここからH6Kを離陸させれば、通常爆弾を満載しても西はベトナム全域、東は臺(tái)灣をカバーし、南は南沙（英語名スプラトリー)諸島に到達(dá)できる（3）南シナ海の島礁の領(lǐng)有権を主張する國から過度に注目されることはなく、國際的な世論への悪影響を最低限に制御できる―と説明している。

さらに「當(dāng)然ながら中國は自國の領(lǐng)土のすべての空港ですべての航空機(jī)を離著陸させる権利を持つ」と指摘。「永興島でH6Kを離著陸させたことは、中國側(cè)の南シナ海問題における自制心を示している」とも強(qiáng)調(diào)している。

H6Kの離著陸を受け、中國網(wǎng)は臺(tái)灣メディアの報(bào)道を引用して「ツイッターアカウントで22日発表された情報(bào)によると、米軍のB52爆撃機(jī)2機(jī)がグアムのアンダーセン空軍基地を離陸し、南シナ海の訓(xùn)練任務(wù)に向かった」と伝えた。KC135R給油機(jī)2機(jī)も空中給油を行うため、同時(shí)に出発したという。

B52はこれまでも南シナ海にしばしば飛來。米CNNによると、4月24日には2機(jī)が南沙諸島で中國が造成した人工島近くを飛行した。今回はH6Kの永興島離著陸と日時(shí)が近接していることから、中國側(cè)は明らかな対抗措置とみている。

H6Kは核兵器搭載が可能で、射程距離1600キロのCJ10K巡航ミサイル、同400キロ以上のYJ12超音速対艦ミサイルも発射できる。特にYJ12について中國網(wǎng)は「中國の最も危険な対艦ミサイル」と誇示?！该缀＼姢畏揽站W(wǎng)をかいくぐることができる」としている。

南シナ海で米國は中國が実効支配する島々の海域に艦船が立ち入る「航行の自由作戦」を定期的に実施。中國側(cè)の領(lǐng)有権主張をけん制している。H6Kの登場により、米中の軍事的緊張は空にまで拡大、両國の対立は一段とエスカレートした格好だ。（編集/日向）