中國の自動車輸入関稅引き下げ、一番得するのはドイツ?―中國メディア

人民網(wǎng)日本語版    2018年5月27日(日) 6時10分

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中國が7月から自動車の輸入関稅を15%に引き下げると発表したことは、米國にとって好材料であることは間違いないという。英紙は「中國に販売される自動車の輸入関稅引き下げで最大の利益を受けるのはドイツメーカーかもしれない」と報じている。寫真はベンツ。

米経済紙?フォーブスによると、米國にとって2番目の自動車輸出市場は世界最大の自動車市場である中國だ。中國がこのほど、7月1日より自動車の輸入関稅を15%に引き下げると発表したことは、米國にとって好材料であることは間違いないという。參考消息網(wǎng)が伝えた。

中國の今回の改革は世界を対象にしており、この改革によって米國だけでなく、ドイツ、日本、その他の國も恩恵を受けることを意味する。今年第1四半期、米國の自動車輸出に占める中國の割合は15%に達し、輸出額は20億ドル(約2191億円)を突破し、カナダに次ぐ輸出先になった。

米國から中國に輸出される自動車のうち、52%と多くがサウスカロライナ州のチャールストン港またはジョージア州のブランズウィック港の両港から運送される。両港を合わせて米國の輸出全體の約26%を占める。

このことから、中國人がより高級車を好むということがわかる。たとえばBMWはサウスカロライナ州で、メルセデス?ベンツはアラバマ州で製造を行い、ブランズウィックまで直通の輸送路が走る。

中國への輸出を行う米國各州のトップはカリフォルニア州で、サウスカロライナは2位、アラバマは3位だという。

中國の今回の改革により、南部のハイエンド化が進んだメーカーとその所在地の州だけでなく、チャールストン港とブランズウィック港も恩恵を受けることになる。

データをみると、中國向け輸出は両港にとって非常に重要なものだ。チャールストン港の総輸出額のうち自動車が4分の1を占め、さらにそのうちの25%が中國に輸出される。ブランズウィック港は輸出額の88%が自動車で、うち36%が中國向けだという。

英紙フィナンシャル?タイムズは「中國に販売される自動車の輸入関稅引き下げで最大の利益を受けるのはドイツメーカーかもしれない」との見方を示した。

自動車市場調査會社?ジャトービジネスコンサルティング(上海)有限公司がまとめたデータによると、2017年には中國の輸入自動車の3分の1をドイツ車が占め、ドイツは米國を抜いた。米國車は22%、日本車は20%、英國車は9%をそれぞれ占めた。

米調査會社バーンスタイン?リサーチの香港駐在のアナリストは、「ドイツの高級車メーカーなどがこのたび発表された決定により勝ち組になることは確実だ」との見方を示した。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KS)

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