2018年5月28日、中國メディアの海外網(wǎng)は、「世界各國が中國人留學(xué)生の爭奪戦を繰り広げている」とする記事を掲載した。

記事はまず、中國教育省がこのほど、2017年度に海外へ留學(xué)した中國人が初めて60萬人を超えたと発表したことを紹介した。

改革開放が始まった1978年以降の40年間で519萬4900人が海外に留學(xué)しており、その留學(xué)先は歐米などの先進(jìn)國に集中しているという。

記事は「近年、中國人留學(xué)生をめぐる各國の爭奪戦が激しさを増しているようだ」と指摘。中國人に最も人気の留學(xué)先とされる米國では、米國國際教育研究所（IIE）の調(diào)査によると、2016～17年度の學(xué)期に米國の大學(xué)など高等教育機(jī)関に留學(xué)した中國出身の學(xué)生は前年度比6．8％増の35萬人余りで、その増加幅は2006年以降で最低水準(zhǔn)となった一方で、ドイツや日本、フランス、シンガポールなどが國家戦略として中國人留學(xué)生の獲得に力を注いでいると紹介した。

記事は、ケンブリッジ大やオックスフォード大など高名な教育機(jī)関を擁する英國が、中國人留學(xué)生を獲得するためにビザ発給手続きを簡素化し、奨學(xué)金プログラムを充実させていると紹介。シンガポールや日本、ニュージーランド、オーストラリアなども「包括的な奨勵(lì)政策を提供している上に、留學(xué)生獲得を有利に進(jìn)めるため就職先の提供さえも行っている」などと伝えた。

記事は、世界の多くの國が中國人留學(xué)生の獲得に力を入れている背景に「中國の経済力が上昇を続け、國際的な舞臺(tái)でますます重要な役割を果たすようになってきたこと」があると指摘。フランス政府留學(xué)局のベアトリス?カヤット氏が「中國は一流の経済大國だ」とし、「高等教育機(jī)関が中國人留學(xué)生を爭って獲得しようとしているのは、経済発展を続ける中國という『挑戦』に対応するためだ」と述べたことを紹介した。（翻訳?編集/柳川）