2018年5月27日、サッカーのワールドカップ（W杯）ロシア大會(huì)が間近に迫る中、中國(guó)のスポーツメディア?騰訊體育は「スポーツは政治と分離すべき」という理念とは裏腹に政治的な要素が多分に絡(luò)んだスポーツイベントの例として、2002年の日韓W杯の経緯を紹介した。

記事は「1986年のメキシコW杯時(shí)、當(dāng)時(shí)の國(guó)際サッカー連盟（FIFA）會(huì)長(zhǎng)だったアヴェランジェ氏は、2002年W杯をアジアで開催したいとの意向を示した。日本はこの呼び掛けに速やかに応じ、誘致に乗り出した。韓國(guó)も成長(zhǎng)著しい新興國(guó)としてのアピールと、歴史的な理由に起因する日本から開催権を奪いたいという願(yuàn)望から名乗りを挙げ、韓國(guó)政府も全力でバックアップした」と説明。

続けて、「1994年の時(shí)點(diǎn)で誘致爭(zhēng)いは日本と韓國(guó)の一騎打ちに。日本は持ち前のきめ細(xì)かな仕事ぶりを発揮しつつ、Jリーグ発足をはじめとする國(guó)內(nèi)サッカー改革でアピールし、韓國(guó)をリードしたように見えた。しかし、現(xiàn)代グループ創(chuàng)始者の息子?鄭夢(mèng)準(zhǔn)（チョン?モンジュン）氏の出現(xiàn)によって狀況は一変した」と紹介する。

そして、「鄭氏はW杯本戦への出場(chǎng)経験のない日本がホスト國(guó)になるのはおかしいと主張し、韓國(guó)開催に向けた畫策を進(jìn)めた。まず、アジアの代表としてFIFA副會(huì)長(zhǎng)の地位を得ることに成功し発言権を強(qiáng)めた。そして、ブラジル人で20年余りFIFAを牛耳ってきたアヴェランジェ氏の反対派を歐州中心に集め、歐州サッカー連盟のヨハンソン會(huì)長(zhǎng)を取り込み、さらにはアフリカの勢(shì)力も巻き込んでアヴェランジェ氏をおびやかす一大勢(shì)力を作り上げた」とした。

さらに、「日韓両國(guó)の競(jìng)爭(zhēng)が激しくなったことで、アジアサッカー連盟は日韓共催を提案。するとアヴェランジェ氏は両國(guó)を緊急に呼び出し、共催を勧める。アヴェランジェ氏は日本人の利益を少々犠牲にすることで、単獨(dú)開催を目指す鄭氏の野望を打ち砕くとともに、政治的なしがらみをもつ日韓両國(guó)の共催を演出した立役者として自らの威厳を保とうとした。鄭氏はこの提案に食い下がったが、アヴェランジェ氏は韓國(guó)に単獨(dú)開催する経済力はないと指弾。その厳しい姿勢(shì)に韓國(guó)側(cè)も折れ、96年5月31日に開かれたFIFA理事會(huì)で2002年の日韓共催が決定した」とその経緯を伝えた。

記事は最後に「この決定は韓國(guó)人にとっては大きな喜びとなったが、日本人にとっては苦渋に満ちたものだった」と指摘している。（翻訳?編集/川尻）