中國メディアの新浪網(wǎng)は28日、空母?遼寧の艦載J－15（殲－15）戦闘機(jī)が初めて夜間の離著艦を行ったことが明らかになったとして、現(xiàn)狀を解説する文章を掲載した。

J－15の夜間離著艦は中國中央電視臺（中國中央テレビ）が24日の放送で紹介した。撮影日は紹介されていない。新浪網(wǎng)の記事は、夜間飛行の場合には単純に暗いというだけでなく、霧や雨などの悪い條件が重なることもあり、操縦士は各種計器よりも自分の直感に頼るというミスを犯すことがあると紹介。操縦技術(shù)だけでなく強(qiáng)い心が求められるとした。

記事は過去の事例として、米海軍空母のニミッツにおいて1981年、電子戦機(jī)のEA－6Bが著艦に失敗して艦上で駐機(jī)していたF－14戦闘機(jī)に突っ込んで大火災(zāi)を発生させ、20機(jī)近くが失われたと紹介した。さらに、発艦直後にも操縦士は自機(jī)の高度や角度の把握が難しく、操縦の難度は極めて高いと論じた。

記事は、中央電視臺の畫面を観察した結(jié)果として、J－15の空母への夜間離著艦は極めて初期の段階と指摘。放送後には「わが軍の空母艦載機(jī)はすでに、晝夜全天候の作戦能力を獲得した」との言い方も出たが「それを言うのは、まだ早い」と主張した。

記事は、今後は訓(xùn)練の第2段階に進(jìn)まねばならないと紹介。內(nèi)容としては空母周囲を旋回しての著艦準(zhǔn)備、超低空飛行、各種の作戦行動、遠(yuǎn)距離への出撃と帰還、目標(biāo)に対する攻撃などの訓(xùn)練がある。さらに、夜間の複雑な気象や相手側(cè)の電磁波干渉に対応する訓(xùn)練も必要とした。

さらに、第3段階としては艦隊(duì)行動の一環(huán)としての夜間飛行を含めた訓(xùn)練もせねばならない?？漳袱稀负Ｉ悉魏娇栈亍工趣筏茝?qiáng)い攻撃力が期待されるが、防御の面では比較的弱いので、主に護(hù)衛(wèi)を目的とする多くの駆逐艦や潛水艦、さらに補(bǔ)給艦と共に空母打撃群と呼ばれる艦隊(duì)を形成して行動するからだ?？漳袱螀g獨(dú)行動はありえないだけに、離著艦する航空機(jī)も艦隊(duì)行動における訓(xùn)練を経ていなければ有効な存在にはならないことになる。

記事は、米海軍の場合でも夜間飛行ができる操縦士は全體の60％強(qiáng)にとどまると主張。夜間飛行技術(shù)の難度を改めて強(qiáng)調(diào)した上で、夜間作戦に向け一歩を踏み出した遼寧は、「早い時期に晝夜全天候の作戦能力を備えることになると信じる！」として文章を結(jié)んだ。（翻訳?編集/如月隼人）