2012年4月25日、「英雄も美人の関所には苦労する」と古來(lái)より言われるように、英雄の背後には美女が付き物である。今回は中國(guó)の歴史上において、「沈魚落雁?閉月羞花」と語(yǔ)られる4人の傾國(guó)の美女たちをご紹介する。

【その他の寫真】

■西施（せいし）?沈魚?

春秋戦國(guó)時(shí)代（紀(jì)元前770年?紀(jì)元前221年）、西施は貧しいたきぎ売りの娘として生まれた。彼女はその美しさから、越王の勾踐（こうせん）によって、呉王の夫差（ふさ）を油斷させるための美女として獻(xiàn)上された。西施に夢(mèng)中になった夫差は政治をおろそかにし、やがて呉は越に滅ぼされることになる。浙江省紹興市から車で1時(shí)間ほど行ったところに、西施故里と呼ばれる場(chǎng)所がある。西施の故郷と言われ、西施を祭った「西施廟」、美女博物館「中國(guó)歴代名媛館」や「古越臺(tái)」など、見どころ満載となっている。

■王昭君（おう しょうくん）?落雁?

前漢?元帝の時(shí)代（紀(jì)元前33?48年）、似顔絵を醜く描かれてしまった王昭君は長(zhǎng)い間、元帝に會(huì)う機(jī)會(huì)がなかった。そして、匈奴の呼韓邪単于（こかんやぜんう）が「漢の女性を妻として迎えたい」と申し出たため、元帝は醜いと伝え聞いていた王昭君を嫁がせた。後に王昭君の容姿を目にした元帝はその美しさに目を見張り、後悔の念で激怒したと言われる。內(nèi)モンゴル自治區(qū)フフホト市には、そんな王昭君の墓がある。彼女の故郷を再現(xiàn)した建物をはじめ、匈奴博物館、王昭君廟などがある。王昭君が漢に別れを告げる場(chǎng)面を再現(xiàn)したショーなどが上演され、特に人気を呼んでいる。

■貂蟬（ちょうせん）?閉月?

小説「三國(guó)志演義」に登場(chǎng)する貂蟬は、四大美女の中で唯一、架空の人物である。後漢の暴君?董卓（とう たく）の誅殺を行う為、貂蟬は養(yǎng)父の王允（おう いん）に利用された。王允はまず武將の呂布（りょ ふ）と彼女を面會(huì)させ、呂布を彼女に惚れさせた後、彼女を董卓に渡した。だが、その後も呂布と貂蟬を度々密會(huì)させ、呂布は貂蟬を思うあまり、最終的には王允と結(jié)託して董卓を殺害してしまう。王允は2人の男の間に貂蟬を置き（美人計(jì)）、両者の関係に亀裂を作った（離間計(jì)）。これが所謂「美女連環(huán)の計(jì)」である。董卓亡き後、貂蟬は呂布の妾となる。

■楊貴妃（ようきひ）?羞花?

傾國(guó)の美女として名高い楊貴妃。もとは玄宗皇帝の息子の妃であった。しかし、彼女の美しさに惚れた玄宗は息子から彼女を奪い、やがて後宮に置いた。楊貴妃に溺れた玄宗は、彼女の一族を昇進(jìn)させ、ライチを好んだのを知れば、長(zhǎng)安の都まで早馬で運(yùn)ばせ、長(zhǎng)安から少し離れた溫泉離宮?華清宮では、宴會(huì)と舞踴を楽しむ享楽の日々を過(guò)ごした。玄宗はやがて政治をおろそかにし、安史の亂が起こることとなる。楊貴妃が愛した湯殿、西安の華清池には今も湯が湧いており、溫泉に浸かることができる。

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