2012年5月6日、中國(guó)青年報(bào)によると、中國(guó)でグローバル企業(yè)の脫稅行為が橫行している。人民網(wǎng)日本語(yǔ)版が伝えた。

【その他の寫真】

中國(guó)國(guó)家稅務(wù)総局の2004年のデータによると、グローバル企業(yè)が毎年行う脫稅行為により、中國(guó)は300億元（約3900億円）の稅収面での損失をこうむっている。対外貿(mào)易および経済の高度成長(zhǎng)に伴い、現(xiàn)在のグローバル企業(yè)による脫稅額は、2004年の300億元を大幅に上回っている。稅収監(jiān)督管理の重要領(lǐng)域として、関連部門は脫稅を行うグローバル企業(yè)に対する監(jiān)督管理を強(qiáng)化し、中國(guó)財(cái)政収入および社會(huì)の公平を侵害させてはならない。監(jiān)督管理を強(qiáng)化し、1）國(guó)家財(cái)政収入の確保2）國(guó)內(nèi)外企業(yè)の稅負(fù)擔(dān)の公平化、公平な稅法および環(huán)境の整備3）國(guó)家主権の保護(hù)―を?qū)g現(xiàn)しなければならない。グローバル企業(yè)の脫稅行為は、國(guó)家主権を踏みにじる行為である。

グローバル企業(yè)による脫稅の主な手段は下記の通り。

1．移転価格

原材料の仕入れ価格が20元であるにも関わらず、完成品を10元で販売する。製造により利益を創(chuàng)出できず、企業(yè)は赤字を計(jì)上することになるが、関連企業(yè)は利益を海外の親會(huì)社に移転し、中國(guó)での企業(yè)所得稅の納付を免れる。

2．原価配分

國(guó)內(nèi)の企業(yè)が負(fù)擔(dān)すべきコスト費(fèi)用を海外に配分する、もしくは稅率の低い地域のコストを高い地域の企業(yè)に配分することにより、収入とコストの比率を操作し、納稅額を減少させる。例えば、関連會(huì)社の関係にある中國(guó)企業(yè)と海外企業(yè)が共同で特許技術(shù)を開(kāi)発する場(chǎng)合、脫稅を行う企業(yè)は特許製品の開(kāi)発にかかった一部もしくは大半のコストを中國(guó)企業(yè)に配分し、利益を海外に移転する。

3．資本の弱體化

資本の弱體化とは、権益性投資を債権性投資に切り替え、納稅額を減少させる行為である。言い換えるならば、本來(lái)ならば株式投資であるにも関わらず、企業(yè)の株主からの資金調(diào)達(dá)と言い張ることである。企業(yè)所得稅法の規(guī)定に従い、借金とすることで利子を支払うが、その利子は事前に控除することができる。一方で株式投資の場(chǎng)合、企業(yè)は株配當(dāng)により配當(dāng)金を支払うしかない。株配當(dāng)は稅引後利益支払いとされ、事前に控除されない。

4．その他の脫稅行為

稅制優(yōu)遇政策および協(xié)定を?yàn)E用した脫稅、企業(yè)の組織的な脫稅、タックス?ヘイブンを利用した脫稅など。

中國(guó)は脫稅の取り締まりで大きな成果を収めており、2011年に239億元（約3100億円）の稅収を取り戻した。しかしグローバル企業(yè)の脫稅が相次ぐ中、関連法律および脫稅調(diào)査官の育成が遅れており、現(xiàn)在の取り締まり業(yè)務(wù)の需要を満たしていない。

脫稅取り締まり制度の整備について、既存の関連法は中國(guó)國(guó)家稅務(wù)総局が2009年に発表した「特別納稅調(diào)整実施方法（試行）」のみである。これは関連企業(yè)特別納稅調(diào)整の範(fàn)囲、種類、方法に関する規(guī)定であるが、いかに企業(yè)を稅務(wù)機(jī)関に従わせ、どのような責(zé)任を負(fù)わせるかについては、具體的な規(guī)定が存在しない。稅務(wù)機(jī)関は関連企業(yè)に対して脫稅調(diào)査?管理を行う際に制度面の保障がなく、両者のイタチごっこが生じる結(jié)果となっている。

脫稅調(diào)査官の育成の遅れが甚だしい。各大學(xué)に関連の専攻が存在しないばかりではなく、現(xiàn)在取り締まりを行っている脫稅調(diào)査官についても、稅務(wù)機(jī)関が業(yè)務(wù)の需要に基づき、その他の稅収管理部門から臨時(shí)異動(dòng)させている。これらの調(diào)査官は脫稅取り締まりの経験がなく、大型グローバル企業(yè)の財(cái)務(wù)調(diào)査を行う能力もなく、効果的な管理を行うことができていない。（編集/TF）