中國メディアの參考消息網(wǎng)は11日、英國メディアを引用して、中國がアラブ首長國連邦（UAE）のドバイ口外で耐塩品種の水稲を栽培しており、將來的にはUAE國土の10％以上の面積に作付けを拡大すると報じた。

水稲栽培は通常、大量の淡水を必要とする。水資源に乏しいUAEなどでは従來、現(xiàn)実味のない農(nóng)法のはずはずだった。しかし中國では1986年に広東省の海岸にある沼で、塩水の中で育つ野生の稲が発見されて以來、同品種を用いた交配を繰り返すなどで、生産性の高い耐塩性の稲の開発が続けられてきた。開発された品種は「海水稲」などとも呼ばれている。

ドバイ郊外での植え付けが行われたのは1月で、摂氏50度の最高気溫や砂嵐にしばしば見舞われるなど苛酷な自然環(huán)境だったが、現(xiàn)在までに1ヘクタール當(dāng)たり7．5トン以上の生産が見込めるようになった。

2018年末までには作付面積を100ヘクタールに拡大し、將來的にはUAE國土の10％以上に拡大する計畫という。

「海水稲」の研究開発や普及の主力で、ドバイ近郊での栽培も擔(dān)當(dāng)したのは山東省にある青島海水稲研究発展センターだ。

同センターの張國棟（ジャン?グオドン）副主任によると、ベトナムやインド、スリランカなどとも海水稲の栽培協(xié)定を結(jié)びたいと検討している。中近東や北アフリカなどで「人の手による緑の大地」を出現(xiàn)させ、砂漠の生態(tài)環(huán)境を改善し、貧困や劣悪な自然環(huán)境の地域における飢餓問題を解決したいとの考えだ。

青島海水稲研究発展センターの設(shè)立は2016年12月。中國國內(nèi)では海岸に近く土地が塩分を多く含む地域において、海水稲の作付面積を1年當(dāng)たり約67萬ヘクタール増やしていき、年間200萬トンの食糧増産をめざす計畫だ。

さらに中國內(nèi)陸部で多い塩湖なども利用して、海水稲を栽培していく計畫だ。中國では塩湖がたたえる水の量が淡水湖を上回っており、海水稲の作付けが可能な土地面積は1300萬ヘクタールを上回るとみられている。

新華社は5月28日、青島海水稲研究発展センターは同日、新疆ウイグル自治區(qū)、黒龍江省、山東省、浙江省、陝西省內(nèi)の六大試験基地で海水稲の栽培実験を開始したと発表した。（翻訳?編集/如月隼人）