中國人民広播電臺(tái)（中國人民ラジオ）は12日、中國政府が同日に電気自動(dòng)車（EV）などへの補(bǔ)助金政策を変更したとして、解説記事を発表した。1回の充電による航続距離が150キロメートル未満のEVに対する補(bǔ)助金は撤廃された。

中國では、従來型のガソリンエンジンやディーゼルエンジン以外の動(dòng)力で走行する自動(dòng)車を新能源汽車（新エネルギー自動(dòng)車）と呼んでいる。新能源汽車が指す自動(dòng)車としては搭載した電池をエネルギー源とする電気自動(dòng)車、搭載した燃料が発生する電力を用いる燃料電池車、従來型のエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車などとされているが、中國では電気自動(dòng)車が他の種類よりかけ離れて重視されている。中國當(dāng)局の補(bǔ)助金政策の変更は、高性能の電気自動(dòng)車の普及を意図したものと考えられる。

12日の政策変更では、航続距離が150キロメートル未満の電気自動(dòng)車購入の際の補(bǔ)助金が撤廃された。150～300キロメートルは従來比20％～50％の減額で、300キロメートル以上の場合は2％～14％の増額。

中國汽車工業(yè)協(xié)會(huì)（中國自動(dòng)車工業(yè)協(xié)會(huì)）の発表によると、5月の新エネルギー乗用車販売臺(tái)數(shù)は前年同月比で114．5％増だった。商業(yè)車は同192．7％増。同協(xié)會(huì)秘書補(bǔ)佐の許海東氏によると、商用車の販売臺(tái)數(shù)が政策変更の影響を比較的強(qiáng)く受けるという。

一方で、情報(bào)ページ?電気自動(dòng)車観察家の編集長である邱鍇俊氏は、メーカー側(cè)は電気自動(dòng)車で大きな利益を出しているわけではないが、補(bǔ)助金の減額分を消費(fèi)者の負(fù)擔(dān)させることは避けるだろうと予測。その結(jié)果、メーカー側(cè)が生産販売量を増やして利益の総額を確保しようとする動(dòng)きも考えられるという。

中國政府が電気自動(dòng)車に力を入れている大きな理由は、従來タイプの自動(dòng)車では技術(shù)力を蓄積し続けてきた外國のメーカーに対抗することは困難であることによる。スタートラインが近い電気自動(dòng)車ならば、自國企業(yè)が外國メーカーに匹敵する性能の車を開発することは比較的容易との判斷であり、もう一つの理由は、電気自動(dòng)車が深刻な大気汚染を軽減する助けになることだ。

電気自動(dòng)車の航続距離は走行條件によって大きく異なるが、米國のテスラのロードスターは1000キロメートル程度を?qū)g現(xiàn)したとされる。日本企業(yè)では日産リーフが400キロメートルとされる。中國では、2014年11月に設(shè)立された蔚來（ウェイライ）社製のES8（寫真）が500キロメートルを達(dá)成したと報(bào)じられた。（翻訳?編集/如月隼人）