2012年5月16日、臺(tái)灣の経済學(xué)者で香港フェニックステレビのコメンテーター?石斉平（シー?チーピン）氏は「中國は製造業(yè)王國の座を手放すのか？」と題した記事をブログで発表した。以下はその內(nèi)容。

【その他の寫真】

米ボストン?コンサルティング?グループの最新報(bào)告によると、米國の年商100億ドル（約8000億円）以上の大手製造業(yè)企業(yè)のうち、48％が生産ラインを中國から米國に移すことを考えているという。自動(dòng)車メーカー大手のフォードや総合情報(bào)システム企業(yè)のNCR、世界最大の鍵メーカーのMaster Lock、建築機(jī)械製造業(yè)のキャタピラーなどは、すでに生産ラインを米國に戻している。

米國は過去100年以上にわたって世界の製造業(yè)王國の座に君臨した。その地位を市場(chǎng)経済改革後わずか30年の中國が奪いとったわけだが、中國はたった3年で製造業(yè)王國の座を手放そうとしている。中國の製造業(yè)が世界一になれたのは、労働賃金の安さ、労働力の質(zhì)の高さ、行政効率の高さと政府の積極的な介入、インフラ整備の充実、環(huán)境汚染に対する意識(shí)の低さによるものだ。しかし、現(xiàn)在の中國は賃金も土地も物価も軒並み上昇。労働力や行政効率、政府介入の狀況も大きく変化した。さらに環(huán)境保護(hù)の意識(shí)も高まり、設(shè)備の改善などにコストがかさむようになったことから、米企業(yè)の中國離れが始まったと考えられる。

もっと踏み込んで分析すると、1つのキーワードが浮かび上がってくる。それは「第3次産業(yè)革命」だ。機(jī)械化による18世紀(jì)の第1次産業(yè)革命と、大量生産による20世紀(jì)の第2次産業(yè)革命、そして3Dプリントなどのソフトウエアやナノテクノロジー、炭素繊維といった新素材、遺伝子組み換えのような新技術(shù)による生産のデジタル化が第3次産業(yè)革命だ。大量生産されたものよりも、少量生産で「カスタマイズ」された商品のほうが、多様化する消費(fèi)者のニーズにこたえることができる。生産ラインがデジタル化することで労働力や生産コストも小さくなるため、わざわざ中國で生産する必要がなくなったのだ。

米企業(yè)の「回帰現(xiàn)象」を中國は反省材料としてとらえるべきだ。これからは「労働力よりも能力重視」の姿勢(shì)で教育に力を入れ、すべての起業(yè)家や創(chuàng)業(yè)者たちが公平に競爭できる環(huán)境とルールが必要だ。（翻訳?編集/本郷）