またも下水油事件、食品會社も「殘飯由來」と知りながら購入し原料として使用―北京市

Record China    2018年6月16日(土) 8時20分

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北京市房山區(qū)裁判所で14日、「下水油」を製造販売したり、「下水油」と知っていながら調(diào)味料などの原料として購入した被告4人に対する審理が行われた。

北京市メディアの新京報によると、同市房山區(qū)人民法院(裁判所)で14日、食品廃棄物やごみなどから食用にすることを目的で再生した油、いわゆる「下水油」を扱ったとされる被告4人に対する審理が行われた。被告はいずれも犯行の事実を認(rèn)めたという。被告のうち1人は、「下水油」と知っていながら購入して調(diào)味料の原料にした食品會社関係者という。

被告4人のうち2人は夫婦で、2013年から北京市內(nèi)の大興區(qū)などの飲食店で殘飯を大量に仕入れ、油を抽出していた。中華料理では火鍋と呼ばれる鍋料理やその他の一部料理で、唐辛子の実そのもの、つまり日本風(fēng)に言えば「鷹の爪」を風(fēng)味づけのために大量に使うことがある。そのように使われた唐辛子の大部分は食べ殘される。

2人は主に殘飯中の唐辛子を取り出して油を抽出するとともに、唐辛子そのものを改めて油で揚げたり粉狀に加工して食材として販売していた。

容疑者の1人は飲食店経営者で、前記2人が売る油が「下水油」と知りながら購入し、店で使っていた。

殘りの1人は、前記2人が売る唐辛子や油を食品廃棄物から再生されたものと知りつつ購入し、自社製品の調(diào)味料の原料として使っていた食品加工會社の関係者だ。

同被告は「風(fēng)味をつけるのに効果があり、安かったので使った」と供述したという。ただし記事によると、「下水油」などを使った調(diào)味料を仕入れて販売したことのある卸売業(yè)者は、「客から味が悪いと言われたので、扱わなくなった」と述べたという。

記事によると、作られた下水油のかなりの部分は正規(guī)の食品加工會社に売られていた。食品加工會社は油などをさらに、飲食店や鍋料理の「スープの素」を作る會社に売っていた。記録によると、食品會社の下水油の仕入れ価格は1キログラム當(dāng)たり3.6元(約62円)で出荷価格は6元(約104円)だったという。

記事によると、同裁判にはさらに2人の被告がいるが、15日の審理では弁護(hù)士が「遅刻」したために、裁判官は、審理を別途、後日行うと決めた。

警察は2017年9月22日、3カ所において6人の身柄を拘束した。警察の捜査によると、「下水油」の密造場所では油が入った50キログラム入りポリタンク255個、190キログラムいり金屬製容器6個が見つかった。その他、唐辛子19トン分があったという。

同件で容疑が固まったとして起訴されたのは6人だが、記事の書き方からは、「下水油」の流通にかかわった者はそれ以外にも相當(dāng)に多い可能性があると推測できる。

なお、中國では飲食店付近の下水などから取り出した油を再生して食用油などとして販売する事件が相次いたことで、「地溝油(下水油)」の言い方が定著した?,F(xiàn)在では殘飯や食品廃棄物など、食材として認(rèn)められない物から作られた食用油全般を「地溝油」と呼ぶことが定著した。(翻訳?編集/如月隼人

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