2018年6月19日、中國人民ラジオ局のウェブサイトは、サッカー?ワールドカップロシア大會で大會史上最大規(guī)模の偽チケット事件が起きており、3500枚分が中國に流れ込んだと報(bào)じた。

記事は、先日重慶市の観光客90人が偽チケット事件の被害に遭い、現(xiàn)地でW杯の試合會場に入れなかったと報(bào)じられたことを紹介したうえで、「現(xiàn)在この事件で流通した偽チケットは1萬枚あまり、被害総額は1億米ドル（約110億円）に達(dá)しており、中國人3500人が被害に遭っている」と伝えている。

問題になっているのは、ロシア?モスクワのANJI MSKという會社が販売するW杯チケットだ。駐ロシア中國大使館は「ANJI MSKはW杯ロシア大會組織委員會の署名入り書簡を掲げ、チケット販売権を持っていると稱しているが、ロシア外務(wù)省や國際サッカー連盟（FIFA）はこの書簡を偽造としている。偽チケットを購入した場合は、速やかに旅行會社に連絡(luò)するとともに、警察に通報(bào)すること」とコメントした。

中國地域で今大會の販売ライセンスを唯一持つという代理店「盛開體育旅遊」の擔(dān)當(dāng)者は「今回の事件は典型的な転売行為。正規(guī)の販売ライセンスを持つと偽って客から先に代金を受け取るが、この時(shí)點(diǎn)で業(yè)者はチケットを確保しておらず、そこからチケットを探すという手法だ。結(jié)局ロシア政府に見つかってしまったため、チケットが手に入らなくなってしまった」と解説している。

この擔(dān)當(dāng)者はまた、今大會で現(xiàn)地のスタジアムで観戦するには正規(guī)のチケットに加えて、入國ビザ代わりにもなる「ファンID」という身分証明書が必要であることを指摘した。（翻訳?編集/川尻）