2012年5月19日、中國(guó)のコラムニストで教育専門(mén)家の信力建（シン?リージエン）氏は「我々と日本はどれほど離れているのか？」と題した記事を中國(guó)のブログサイトに掲載した。以下はその概要。

【その他の寫(xiě)真】

日本に行ったことがない多くの友人たちは「我々の経済発展レベルは日本とどれくらい差があるのか？」ということを私に聞いてくる。私は逆に「じゃあ、中國(guó)サッカーは歐米の名門(mén)チームとどれだけ差があるのか？」と聞き返す。それはつまり日本と中國(guó)の経済レベルの差と同じだからだ。日本経済はかつて世界一を誇った。中國(guó)はそれに近づこうと努力しているが、追い抜くのは決して容易なことではない。

日本に來(lái)て一番驚かされるのは、その清潔さだ。公共の場(chǎng)所はもとより、大通りや裏通りの路上にごみが散らかっている光景などは決して見(jiàn)ることができない。さらに日本は自然も空気もすべてがきれいなのだ。その裏には日本の底力が隠されている。「きれいにする」ことが我々中國(guó)人にはできない。我々には公徳心がないからだ。だから平気でごみを散らかす。ごみを散らかす理由は、我々が汚いものを見(jiàn)るのに慣れてしまっているから。それはつまり我々の魂が汚れに慣れてしまったということだ。

日本人が見(jiàn)せるお辭儀1つとっても、日本人のすごさがわかる。デパートのエレベーター係の女性は1日で2500回もお辭儀をするという。これは簡(jiǎn)単なことではない。私が自分の會(huì)社の従業(yè)員に対し、來(lái)客全員にお辭儀をするよう命じたとする。その日のお辭儀率はきっと100％になるだろうが、2日目はそれが95％になり、3日目は90％に低下。そしてそのうちお辭儀をやめてしまうだろう。

私がよく口にする言葉に「仕事熱心ほど愛(ài)國(guó)主義に勝るものはない」がある。教師が生徒を愛(ài)することは愛(ài)國(guó)であり、編集者が間違いのない書(shū)籍を出版するのも愛(ài)國(guó)、警察が安全を守り職務(wù)を全うすることも愛(ài)國(guó)だ。清掃係が自分の受け持ち區(qū)域を完璧に掃除することも愛(ài)國(guó)なのだ。ネット上で愛(ài)國(guó)主義者を気取るのは簡(jiǎn)単だが、そんな彼らに私は問(wèn)いたい。「君の仕事ぶりはどうなんだ？」と。（翻訳?編集/本郷）

●信力建（シン?リージエン）

中國(guó)の教育家。信孚教育集団理事長(zhǎng)。広東省広州市生まれ。中山大學(xué)中國(guó)文學(xué)部卒。工場(chǎng)、銀行、政府機(jī)関などで働いた後、英國(guó)へ留學(xué)。軍人、農(nóng)民、労働者など30以上の職に就いた経歴を持つ。幼稚園や小中學(xué)校など20校以上を建設(shè)、學(xué)生數(shù)は1萬(wàn)人を超える。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。