2018年6月18日、中國メディアの騰訊網(wǎng)は、山西省大同市に現(xiàn)存している萬里の長城の一部で行われている修復工事について「破壊行為ではないか」と疑問の聲が出ていると報じた。

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修復工事が行われているのは、同市新栄區(qū)に位置する城壁都市「得勝堡」。明代を代表する長城として省の重點文化財に指定されている。

文化財を修復する場合は、政府関係部門による審査が必要なことに加え、本物としての価値を損なわないため「現(xiàn)狀保存」とすることが原則とされている。

しかし、ネット上に投稿された寫真からは、古く見えるように加工されたタイル狀の物で全體を覆い盡くす工事が行われており、長城はまるで新たに建設し直した建物のように生まれ変わりつつあることが分かるという。

新栄區(qū)文物局によると、修復工事は関係部門の審査を経た上で行われており、すでに約3分の1が修復済みで、殘る部分も覆いやすくするため重機などを使って壁面を削ってならす工事が行われているという。

記事は「長城は経年による劣化が進んでいるため修復工事を行うこと自體には肯定的な見方が多い」とした一方で、「『現(xiàn)狀保存』の原則を無視した工事が行われているとなれば、それはやはり『破壊行為』にほかならない」と伝えている。（翻訳?編集/岡田）