2012年5月31日、シンガポール華字紙?聯(lián)合早報は、中國官制メディア?環(huán)球時報の社説「官僚の適度な腐敗を許さなければならない＝民衆(zhòng)は理解するべきだ」が注目を集めていると報じた。

【その他の寫真】

環(huán)球時報は人民日報社旗下の日刊紙で、いわば準(zhǔn)黨機(jī)関紙というべき官制メディア。適度な腐敗を許すべきとはあまりにも大膽なタイトルに思えるが、実はちょっとしたからくりがある。実はもともとのタイトルは「反汚職こそ中國社會発展の天王山だ」というものだったが、これが騰訊網(wǎng)に転載される際に「適度な腐敗を許すべき」と変えられたのだという。

しかも騰訊網(wǎng)から人民網(wǎng)、さらに環(huán)球網(wǎng)へと転載が繰り返され、最終的に環(huán)球時報のウェブサイト?環(huán)球網(wǎng)に「官僚の適度な腐敗を許さなければならない＝民衆(zhòng)は理解するべきだ」とのコラムが登場することとなった。中國ネットユーザーの間でもこのタイトルは環(huán)球時報自らがつけたものと誤解している人が少なくない。

もっとも中國青年報のコラムニスト?曹林（ツァオ?リン）氏は「內(nèi)容は騰訊網(wǎng)のタイトルどおり」と厳しく主張している。実際、環(huán)球時報のコラムは汚職取り締まりは重要としながらも、その他の社會の発展を進(jìn)めることで徐々に解決されるべきものだとの主張で、ただちに徹底的な汚職取り締まりは困難という內(nèi)容だった。（翻訳?編集/KT）