四川省紙の成都商報(bào)は26日、「11歳で身長(zhǎng)206センチメートル 楽山市に住むこの男の子は、全世界で最も背の高い小學(xué)生ではないのか」と題する記事を掲載した。

記事は、男の子を宇（ユー）くんと紹介。四川省楽山市の小學(xué)校に通う6年生だ。同級(jí)生と談笑する姿を見(jiàn)ても、小學(xué)生に大人が混じっているように見(jiàn)えてしまう。いや、大人としても背が高い。まるでバスケットボールの選手のようだ。

「世界一」を集めた書(shū)籍として有名なのが「ギネス世界記録」、通稱(chēng)「ギネスブック」だ。同書(shū)を出版する英國(guó)のギネスワールドレコーズ社の中國(guó)法人である吉尼斯世界紀(jì)録諮詢(xún)（北京）有限公司によると、世界で背が最も高い男性青少年（18歳以下）の記録は、米國(guó)人のケビン?ブラッドフォードさんの215．9センチメートル。ブラッドフォードさんは1998年10月27日生まれで、2015年4月30日の計(jì)測(cè)時(shí)の記録だ。

ブラッドフォードさんはすでに、18歳を過(guò)ぎた。宇くんの現(xiàn)在の206センチメートルの身長(zhǎng)が現(xiàn)狀において世界一であるかどうかすぐには斷定できない。宇くんの場(chǎng)合、本人がギネスブックにおける記載を申請(qǐng)することは認(rèn)められないが、保護(hù)者が手続きをすることは可能。その場(chǎng)合、最終的にロンドンの本社が調(diào)査をした上で判斷するという。

教室での宇くんの席が最後列であるのはやむを得ないところか。しかし授業(yè)に臨む姿は同級(jí)生と変わらない。先生の出す問(wèn)題に真剣に応える。ただし、機(jī)と椅子は「特注品」だ。體格に合わないものを無(wú)理に使わせたのでは発育成長(zhǎng)と視力にも影響が出るとの配慮で、すでに2回交換したという。

放課後はしばし、同級(jí)生と遊びたわむれる。初めて見(jiàn)ると、ひとりだけ巨人が入り込んだようだが、だれもがすっかり慣れてしまったようだ。皆の顔から屈託のない笑顔がこぼれる。

クラス擔(dān)任の徐紅先生は、「入學(xué)してきた時(shí)のことを思い出します」と笑いながら説明した?！父邔W(xué)年の生徒が教室を間違えて入ってきたと思ったんですよ」という?，F(xiàn)在ほどではないが、宇くんはすでに同級(jí)生よりも頭ひとつ分は背が高かったそうだ。宇くんにはすぐに、バスケットボールの姚明（ヤオ?ミン）選手をもじって「小姚明」というあだ名がついた。

宇くんの母方祖母の呉梅さんは、背の高さは「遺伝なのでしょう」と説明した。彼女自身の身長(zhǎng)は175センチメートル。母方の祖父と宇くんの母親は190センチメートル以上。父親は180センチメートル以上、父方の祖父と祖母はいずれも170センチメートル以上だ。つまり、宇くんの背の高さには遺伝上の要因があり、さらに社會(huì)全體の経済成長(zhǎng)により子どもの栄養(yǎng)狀態(tài)が大幅に改善されたことも関係して祖父母や両親の世代よりさらに背が伸びたと推測(cè)できる。

背が高いということで、困ることはある。まず、頭をぶつけることが多いことだ。階段を下る時(shí)は要注意だ。頭を天井にぶつけやすい。バスに乗っても、天井近くにある手すりに頭をぶつける。今まで何度、痛い思いをしたか數(shù)えきれないという。

それよりつらいのは、「周?chē)欷文俊工坤盲?。宇くんが意識(shí)し始めたのは8歳のころで、外を歩いていると、自分が「化け物を見(jiàn)るような視線」にさらされていることに、悩むようになった。10歳の時(shí)、同級(jí)生に「背が高いと馬鹿みたいに見(jiàn)える」と言われた時(shí)にはひどく傷ついた。帰宅してから自分の部屋にこもり、泣き続けた。

しかし擔(dān)任の徐先生は、「背が高かろうが低かろうが、やせていようが太っていようが、私たち教師にとっては、だれもがかわいい児童です」と斷言する。宇くんについて「背が高い以外、普通の子です。良いところもあれば、悪いところもあります。いたずら好きですけど、勉強(qiáng)には真面目です」などと説明した。

現(xiàn)在の宇くんは、自分の背の高さについて、以前ほどは悩んでいないようだ?！袱猡盲缺长撙胜辘郡い扦工工趣钨|(zhì)問(wèn)に対しては、「なりたいような、なりたくないような」と答えた。背が高くなりたいのは、ギネス記録を抜いてみたいと考えているからだ。これ以上背が高くなりたくないのは、外出したときに頭をぶつけるのがいやだからだ。

取材の際、祖母の呉梅さんは宇くんに「どんな風(fēng)に育っても、それは自然現(xiàn)象なのだから、自分に自信を持たねば駄目だよ」と言い聞かせた。宇くんは「（自分に）自信は持っているさ。でも、自信がありすぎても駄目なんだ。わがままになってしまうから。つらいことがあっても謙虛な気持ちでがんばれば、最後は上手くいくんだ」と答えた。

持ち前の體格ゆえに、いろいろとつらい思いもして、それを乗り越えてきたからなのだろうか。宇くんは體だけでなく、心もひときわ大きく成長(zhǎng)しているようだ。（翻訳?編集/如月隼人）