2018年6月25日、米華字メディアの多維新聞によると、ドイツの南ドイツ新聞はこのほど、米中の貿(mào)易摩擦に関連し「中國は計算を誤った」とする記事を掲載した。以下はその概要。

米朝首脳會談のためシンガポールを訪れたトランプ米大統(tǒng)領(lǐng)は、北朝鮮の金正恩（キム?ジョンウン）委員長との會談後、中國の習(xí)近平（シー?ジンピン）國家主席を「偉大な指導(dǎo)者であり、私の友人だ」と褒め稱えた。

だがその數(shù)日後には、そうした親密な友情は姿を消し、米國は中國に対し、世界がまだ見たこともないような貿(mào)易戦爭を仕掛けている。

トランプ大統(tǒng)領(lǐng)は、500億ドル（約5兆5300億円）相當の中國製品に追加関稅を課すことを承認した。これで終わりではない。中國の報復(fù)関稅への対抗措置として、追加関稅を課す範囲を2000億ドル規(guī)模にまで拡大すると警告した。総額2500億ドルという數(shù)字は、中國が到底太刀打ち出來ないものだ。なぜなら、中國の昨年の米製品の輸入は1300億ドルにとどまるからだ。

北京はジレンマの中にある。內(nèi)部的な観點からは、猛烈に対抗する以外に選択肢はないだろう。中國政府は「他人が自分を犯して來れば、自分も必ず他人を犯す」という主張をずっと守り通してきた。だがこの道は終わりに行くだけだ。

経済的に見れば、この強硬的なアプローチは狂気と変わらない。中國の輸出の20％は米國向けであり、中國のGDPの約4％を占めている。

中國はここ數(shù)週間、危険な狀態(tài)を回避しようとしている。劉鶴（リウ?ホー）副首相はワシントンへ行き、米國の対中貿(mào)易赤字を減らし、700億ドルの商品を購入すると約束した。しかしそれでも米國を満足させることはできないだろう。

トランプ大統(tǒng)領(lǐng)の就任後に、最も適応性のある変化を起こしたのは北京だった。パリ、ブリュッセル、ベルリンが、トランプ氏の娘であるイバンカ?トランプ氏と娘婿のジャレッド?クシュナー氏と交流すべきかどうかまだ不確かだった時に、中國は早くも実踐的な行動を始めていた。イバンカ氏は、ワシントンの中國大使館に招かれて中國の春節(jié)をともに祝った。トランプ大統(tǒng)領(lǐng)の孫娘が中國語で歌う動畫はネットで大きな話題となった。

北京がトランプ大統(tǒng)領(lǐng)の破壊力を軽視したことは明らかだ。中國は進退窮まるジレンマに巻き込まれている。（翻訳?編集/柳川）