2018年6月26日、韓國?朝鮮日報によると、韓國の文在寅（ムン?ジェイン）大統(tǒng)領が、ワールドカップ（W杯）ロシア大會のグループリーグで2連敗中の韓國代表選手らのロッカールームを訪れ、激勵したことが物議を醸している。

文大統(tǒng)領は24日、金正淑（キム?ジョンスク）夫人ら大統(tǒng)領府関係者と共に、メキシコに破れて2連敗を喫した直後の韓國代表選手らのロッカールームを訪れた。

記事によると、決勝トーナメント進出が難しくなった狀況だったため、ロッカールームは沈んだ雰囲気だったという。その後、文大統(tǒng)領と金夫人は監(jiān)督やコーチ、選手らと握手やあいさつを交わした。選手らには文大統(tǒng)領らの訪問は事前に知らされていなかったそうで、キャプテンのキ?ソンヨン選手は上半身裸の狀態(tài)で文大統(tǒng)領と握手をしていたという。文大統(tǒng)領は「とても悔しいだろうが、ベストを盡くした。それならいいではないか。最後まで諦めない姿勢を見せてくれた。元気を出して！」などと話したという。

この時、エースのソン?フンミン選手はロッカールームの端で泣いていた。すると文大統(tǒng)領は「ソン?フンミンはどこへ行った？」と言ってソン選手を探し始め、見つけるとカメラの前に呼び、右手でガッツポーズを作らせて勵ました。ソン選手はその間も泣き続けていたという。

その後、大統(tǒng)領府は文大統(tǒng)領の激勵訪問の寫真をホームページで公開し、「海外開催のW杯の韓國の試合を大統(tǒng)領が現(xiàn)地で観戦し、選手を激勵するのは今回が初めて」と説明。寫真は、韓國政府が運営するKTV國民放送でも紹介されたという。

しかし記事は「大統(tǒng)領府の意図に反し、寫真は逆効果を招いている」と指摘している。韓國內(nèi)では「大統(tǒng)領なのに配慮が足りない」「落ち込む選手たちのロッカールームにわざわざ行く必要があるのだろうか」「泣いている選手まで呼んで、國民に見せるためのショーをしたの？」「選手たちにも気持ちがある。ただでさえ落ち込んでいるのに、気を遣わせないで」などと批判する聲が上がったという。金夫人に対しても「ロッカールームでは選手が裸で歩き回っている。訪問を知らなかった選手たちは困惑しただろう」「私的な空間であるロッカールームに、選手らの同意なく入るのは間違い」などと指摘する聲が出ているという。

一方で、韓國のネットユーザーからはそうした聲に反論が寄せられている。コメント欄には「すでに國民に信頼されている文大統(tǒng)領は、支持率のためにわざわざそんなことしない。心から選手らを激勵したかったんだ」「ロッカールームに行かなくても批判されていただろう」「何の問題もない。試合直前に訪問したなら批判されても仕方ないけど」などのコメントが書き込まれていた。（翻訳?編集/堂本）