2018年6月28日、中國貿(mào)易報は「日本製の文化的な遺伝子」と題した記事を掲載。記事では日本の製造業(yè)と職人文化の関係について獨自の見解を述べている。以下はその概要。

「日本製」と聞いて、多くの人は「精緻」や「高品質(zhì)」を第一に思い浮かべることだろう。日本製は職人文化と深いつながりがあり、職人文化は製造業(yè)に大きな影響を與えた。日本人はこの文化を発展させ、日本の文化の遺伝子へと変化させたといえる。

日本には創(chuàng)業(yè)100年以上の歴史を持つ企業(yè)がたくさんあり、その多くは製造業(yè)である。中國科學技術館の副研究員で科學技術史博士である趙洋氏は、「日本の中小企業(yè)の創(chuàng)始者は多くが獨自の技術を持っている。彼らは1つの事をとことん追求し、自身の核心技術に磨きをかけてきた。彼らの存在は『中小企業(yè)の商品の付加価値は低い』という既成概念を覆した。日本の職人文化の稱賛すべき點は、自身のポジショニングを適切に定め、著実に安定した発展を進めた事である。たとえ日本経済がバブル崩壊により大ダメージを受けても、磨き上げられた技術を持つ中小企業(yè)は生き延びることができたのだ」と見解を示している。

しかし、日本の職人文化も順風満帆だったというわけではない。かつて日本は歐米諸國に習い先進的な工業(yè)を進めた。これにより、日本の伝統(tǒng)的な職人文化は窮地に追いやられてしまう。その危機を救ったといえるのが、日本の文化財保護法の存在であり、同法に基づき人間國寶の認定が行われ、技術と伝統(tǒng)の継承が途絶える危機を回避した。

政府の取り組みのほか、日本の民間でも日本製の良さをアピールする動きが見られ、日本人の自國製品への信頼を後押しし、職人文化の保護につながった。日本は現(xiàn)代的な工業(yè)化を進める一方で、職人精神との融合も重視。健康的で快適な日用品、科學的で機能性が高いデザイン、消費者目線や見た目にも重視した商品は良い例だ。

趙氏は日本製品を「近年人気を集めている日本製品の多くは、こうした職人精神が反映されたもので、日本人の責任感と仕事に対する真摯な姿勢が『日本製』を作り上げた。日本製品が世界に進出できたことにもひと役買っているのだ」と評価している。（翻訳?編集/內(nèi)山）