2012年6月14日、人民網(wǎng)日本語(yǔ)版によると、2008年に米國(guó)金融の動(dòng)揺は1930年代以來(lái)最も深刻な世界的な金融危機(jī)を引き起こし、多くの國(guó)でバブル経済を崩壊させた。歐州は今も債務(wù)危機(jī)に深く陥ったままだ。2011年の東日本大震災(zāi)と原発事故は日本経済に追い討ちをかけた。現(xiàn)在多くの人々は「ポスト米國(guó)時(shí)代」の多極世界について熱く論じており、「一極世界の煙霧」はすでに雲(yún)散霧消したようだ。人民日?qǐng)?bào)系の國(guó)際情報(bào)紙「環(huán)球時(shí)報(bào)」が伝えた。

【その他の寫真】

2011年にビン?ラディンがパキスタンで掃討され、西側(cè)の宿敵カダフィも戦亂の中で死んだ。だが2011年初めに各地で始まった中東情勢(shì)の動(dòng)揺は、西側(cè)にさほど喜ぶべき理由をもたらさなかった。これと同時(shí)に、BRICSの力の高まりと世界的問(wèn)題における?yún)f(xié)力?協(xié)調(diào)が世論の注目するもう1つの重要な趨勢(shì)となった。中國(guó)は経済力と軍事力を強(qiáng)大化し続けており、今後10年でBRICS全體の力は一段と強(qiáng)まると見(jiàn)られる。このほかインドネシア、ベトナム、トルコなど多くの新興國(guó)も経済力の上昇期にある。中南米の統(tǒng)合は新たな段階に入った。1つのグループとしてこうした途上國(guó)の力の上昇は現(xiàn)行の國(guó)際政治?経済秩序との間にさらに大きな摩擦を生じ、先進(jìn)國(guó)の主導(dǎo)的地位にとって強(qiáng)大な試練となるだろう。

國(guó)際パワーは「東が上昇、西が下落」しており、中國(guó)を取り巻く國(guó)際戦略環(huán)境も大幅に改善されてしかるべきだ。中國(guó)に対する國(guó)際的圧力は基本的に西側(cè)からのもので、助力は多くが途上國(guó)からのものだからだ。だが実際には、中國(guó)人は國(guó)際環(huán)境は逆に厳しくなっていると感じている?！赣欣圣哎愆`バル?パワーバランス」と「悪化する國(guó)際環(huán)境」のコントラストはなぜ出現(xiàn)するのか？中國(guó)のパワーは日に日に強(qiáng)まっているのに、その外部環(huán)境はなぜ改善されないのか？

第1に、世界金融危機(jī)は西側(cè)経済にとって深刻な打撃となっただけでなく、新興の大國(guó)にも損害を與えた。グローバル化時(shí)代では一國(guó)が栄えれば他國(guó)も栄え、一國(guó)が傷つけば他國(guó)も傷つく。中國(guó)にとっては西側(cè)諸國(guó)の市場(chǎng)縮小と金融機(jī)関の信用下落によって、輸出?投資面の困難が増した。こうして見(jiàn)ると経済面の「西の下落」と「東の上昇」は決して因果関係にはない。今後數(shù)年、中國(guó)の経済面での國(guó)際環(huán)境は楽観を許さない。

第2に、國(guó)內(nèi)の戦略評(píng)論家が分析を行う際、そのロジックの出発點(diǎn)は伝統(tǒng)的に國(guó)家（特に大國(guó)）で、帰著點(diǎn)は大國(guó)間のパワーバランスと相互関係だ。この分析枠組みの欠點(diǎn)は、國(guó)家の下や國(guó)家の外のグローバルな趨勢(shì)を見(jiàn)落しがちなことだ。たとえば先進(jìn)國(guó)や中國(guó)では高齢化問(wèn)題が先鋭化する一方で、南アジア、中東、アフリカでは人口の急速な膨張が続いているという世界の人口変化の深刻な不均衡がある。このことからグローバルな人口移動(dòng)は押しとどめがたく、新移民と先住者との摩擦が激化し、政治衝突を引き起こすにいたっている。大規(guī)模な都市化のもたらす醫(yī)療衛(wèi)生、治安、教育、交通、環(huán)境保護(hù)、水道?電気供給面のボトルネックはますますきつくなっている。グローバル化の過(guò)程における所得分配の不均衡と貧富の格差は拡大し続けている。世界の生態(tài)環(huán)境は悪化し続けている。ネットメディアを始めとする新技術(shù)の助けを借りた、個(gè)人や小さなグループによる國(guó)家や國(guó)際社會(huì)への挑戦が勢(shì)いづいている。中國(guó)が自らの発展路線を堅(jiān)持し、各國(guó)の発展モデルが多様化する一方で、個(gè)人の自由、平等、人権、民主などの観念も世界的規(guī)模で人々の心に一段と深く浸透してきている。これらはいずれも中國(guó)の國(guó)際戦略環(huán)境において軽視できない試練だ。

第3に、BRICSの力の上昇によって中國(guó)への西側(cè)の圧力が一部和らいだことは確かだ。だが圧倒的多數(shù)の新興國(guó)は國(guó)益やイデオロギーの面で中國(guó)と相當(dāng)の隔たりがある。周辺國(guó)との間に領(lǐng)有権紛爭(zhēng)が起きた際、臺(tái)灣への武器売卻、チベット?ウイグル関連、人権、宗教、人民元相場(chǎng)などの問(wèn)題で米國(guó)との摩擦が激化した際、中國(guó)がこうした國(guó)々から明確な支持を得ることは難しく、中には紛爭(zhēng)の當(dāng)事國(guó)すらある。このため、「途上國(guó)グループの臺(tái)頭」による中國(guó)の國(guó)際的地位の上昇、中國(guó)の対外イメージと政治環(huán)境の変化への効果は限られている。

第4に、中國(guó)はパワーと地位の高まりに伴い、安全保障面で一段と厳しい苦境に直面している。中國(guó)が自らの安全のために國(guó)防力を強(qiáng)化する過(guò)程で、周辺國(guó)と米國(guó)は中國(guó)の平和的発展の意図を疑うだけでなく、中國(guó)をにらんだ防備措置を強(qiáng)化し、対中戦略の協(xié)調(diào)を図り、中國(guó)に対して安全保障上一層の圧力を形成している。このため一部の中國(guó)人は現(xiàn)在、國(guó)力の弱かった過(guò)去よりも大きな不安感や焦りを覚え、「被害者感情」を深めている?！竾?guó)家が強(qiáng)大になったのに、國(guó)家の安全がもっと侵蝕されるのはなぜだ？」というのが、民衆(zhòng)がおしなべて抱える疑問(wèn)だ。この疑問(wèn)に対する答えは一般的に（1）國(guó)防への投入がまだ不十分（2）周辺國(guó)や米國(guó)に対する政策が軟弱すぎる―の2つだ。こうした「安全保障面の苦境」を短期間で脫するのは困難だ。対外関係における中國(guó)の真の実力、政策手段、戦略計(jì)畫は、引き続き國(guó)民の期待に追いつかない狀態(tài)が続く。（編集/TF）