2012年6月20日、世界の陶磁器の故郷、景徳鎮(zhèn)。江西省北東部に位置し、中國を代表する名窯(めいよう)でもある。その歴史は漢代までさかのぼることができる。今回は陶磁器の里、景徳鎮(zhèn)をご紹介したい。

【その他の寫真】

■景徳鎮(zhèn)市（けいとくちんし）

中國の「磁都」とも呼ばれている景徳鎮(zhèn)は昌江の南にあることから、かつては昌南鎮(zhèn)とも呼ばれた。1700年以上の歴史を持ち、古くは漢代までさかのぼることができる。ヨーロッパやイスラム圏などの諸外國にも広く輸出され、その産地名である昌南（しょうなん）は英語の「CHINA」の語源にもなったと言われる。景徳鎮(zhèn)の陶磁器は、數(shù)多くの権力者をも魅了してきた。北宋の景徳年間（1004?1007年）、當(dāng)時(shí)の皇帝真宗は、白磁の透き通るような美しさに魅せられ、磁器の底に「景徳年製」と書き入れて、昌南鎮(zhèn)を「景徳鎮(zhèn)」と改名させたほどである?，F(xiàn)在の景徳鎮(zhèn)市では市民の7割が磁器産業(yè)に攜わっており、2千以上の陶磁器製造工場がある。

■湖田古窯遺跡（こだこよういせき）

湖田古窯は、宋代（960?1279年）?元代（1271?1368年）において、最も美しい磁器が生産され、最も長く使用され、規(guī)模が最も大きい古窯として知られる。遺跡の保存狀態(tài)は非常に良好で、遺跡の上部には湖田古窯遺跡陳列館が併設(shè)されており、遺跡より出土した磁器や道具などが展示されている。1982年に政府より全國重點(diǎn)文物保護(hù)単位に指定され、現(xiàn)在は観光客に開放されている。40萬平米を超える遺跡では中國陶磁器の歴史と陶磁文化を垣間見ることができ、人気の観光スポットとなっている。

■景徳鎮(zhèn)陶瓷民族博覧區(qū)

景徳鎮(zhèn)陶瓷民族博覧區(qū)は陶磁器のテーマパーク。博覧區(qū)は古窟と陶瓷民族博物館の2つに分かれていて、古窟では、磁器の絵付け體験ができるほか、陶磁器の伝統(tǒng)的な製造工程を再現(xiàn)した実演が特に人気を呼んでいる。また、陶瓷民族博物館にはさまざまな陶磁器が展示されており、陶磁の職人の歴史も観ることができる。また、陶器で作った楽器での演奏も人気を呼んでいる。陶製の楽器が奏でる澄んだ音色は、はるかなる時(shí)を越えて観客を魅了してやまない。

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