中國(guó)メディアの華夏時(shí)報(bào)網(wǎng)は6日、騰訊（テンセント系）のネット銀行、深セン前海微衆(zhòng)銀行（WeBank、ウィーバンク）が驚異の成長(zhǎng)を示していると紹介する記事を発表した。2017年の純利益は前年の約3．6倍の14億4800萬(wàn)元（約241億円）だった。同銀行の主要顧客は一般消費(fèi)者や零細(xì)企業(yè)で、SNSの微信（WeChat、ウィーチャット）との連攜も奏功しているという。

ウィーバンクの設(shè)立は約3年前の2014年7月25日で、同年12月末に営業(yè)を始めた。一般店舗を持たないネット銀行だ。主な顧客は一般消費(fèi)者と零細(xì)企業(yè)。主要株主は深セン市騰訊網(wǎng)域計(jì)算機(jī)網(wǎng)絡(luò)（持株比率30％）、深セン市百業(yè)源投資（同20％）、深セン市立業(yè)集団（同20％）だ。

同銀行が最近になり発表した2017年の業(yè)績(jī)報(bào)告によると、同年年末時(shí)點(diǎn)の資産総額は前年同期比57％増の817億元（約1兆3600億円）、16年にわずか24億5000萬(wàn)元（約407億7000萬(wàn)円）だった営業(yè)収入は17年には175％増の67億4800萬(wàn)円（約1120億円）、17年の純利益は16年末時(shí)點(diǎn)の4億100萬(wàn)元（約66億7000円）の約3．6倍である14億4800萬(wàn)元と、驚異的な伸びを見(jiàn)せた。

また、2017年の不良債権率は16年より0．32ポイント上昇して0．64％になったが、それでも銀行業(yè)全體の1．74％の2分の1以下だ。また、ウィーバンクの2017年の資金利ざやは7．02％で一般の商業(yè)銀行の2％前後と比べて遙かに大きい。

ウィーバンクの目玉商品が小口貸出の微粒貸（ウェイリーダイ）だ。同商品は2015年5月にはテンセントが運(yùn)営するコミュニケーションツールのQQを通じての、9月には同SNSのウィーチャットを通じての利用が可能になり急速に普及した。

微粒貸の1口當(dāng)たりの貸付金額はサービス開(kāi)始以來(lái)の平均で8200元（約13萬(wàn)6000円）程度で安定している?！袱い膜扦饨瑜辘椁?、いつでも返せる」などの特徴があり、利息以外には一切の費(fèi)用がかからないなどの借り手にとって利便性の高いサービスで、逆にウィーバンクの貸付1口當(dāng)たりの収入は100元（約17円）以內(nèi)に抑えられているという。

また、ウィーバンクは顧客データの蓄積により、過(guò)去1年間はリスク管理の能力を上昇させ、優(yōu)良顧客向けの貸付コストを少しずつ低下させている。2017年には微粒貸の平均利息は前年比で45ベーシスポイント下落させたという。

ウィーバンクの貸付のうち、現(xiàn)在は75％程度が微粒貸によるものだ。そのため、単一商品への依存度が高すぎるのではないかとの聲も出ているが、同行関係者は、創(chuàng)設(shè)開(kāi)始から間もない銀行であるため、微粒貸を土臺(tái)に、他の業(yè)務(wù)のチャンスを発掘していくと説明したという。（翻訳?編集/如月隼人）