2012年6月20日、中國共産黨機(jī)関紙?人民日報(bào)は、深刻な「男余り」が社會(huì)の不安定要素になっていると報(bào)じた。

【その他の寫真】

一人っ子政策の弊害ともいえる「男余り」現(xiàn)象は近年、社會(huì)問題として大きく取り上げられている。結(jié)婚したくてもできない男性の數(shù)は増加の一途をたどっており、國家統(tǒng)計(jì)局の推計(jì)によると、現(xiàn)在30歳以下の男性は女性より2000萬人以上も多いという狀態(tài)だ。

こうした「男余り」現(xiàn)象による婦女誘拐や外國人花嫁の売買、性犯罪などの増加が近年、社會(huì)問題として取り上げられているが、その大半は経済発展が遅れている農(nóng)村地帯で発生している。

売り手市場の中國女性が結(jié)婚の最低條件に挙げているのは「持ち家」「マイカー」「貯金」。都市戸籍を持たず、こうした最低條件もクリアできない農(nóng)村男性は圧倒的に不利な條件に立たされている。

西安交通大學(xué)が中國全土の369の農(nóng)村で実施した調(diào)査によると、獨(dú)身男性の平均年齢は41．4歳。一部の村ではこうした獨(dú)身男性が賭博やけんか、竊盜などの犯罪を起こす率が突出して高かった。

中國で初めて「男余り」に対する危機(jī)が叫ばれたのは、1982年の第3回國勢調(diào)査。男女不均衡はこの30年で拡大し続け、ピークの2008年には新生児の男女比が女児100人に対し男児120人にまで広がった。正常な範(fàn)囲とされる103対107を大きく上回っている。

女性の數(shù)が減れば出生率も下がり、少子高齢化に拍車がかかる。獨(dú)身男性は自分の老後に加え、老親の介護(hù)という問題も抱えなければならない。女性は就職でも売り手市場だが、男性は厳しい就職難にさらされている。

南開大學(xué)人口と発展研究所の原新（ユエン?シン）教授はこうした現(xiàn)狀について、「経済と社會(huì)に與える影響は（一人っ子政策のきっかけとなった）人口の爆発的増加と同じくらい深刻だ」と警鐘を鳴らしている。（翻訳?編集/NN）