2012年6月10日、環(huán)球時(shí)報(bào)によると、ロイターはこのほど、中國は科學(xué)分野で大きな発展を遂げたが、政治的な制限や自由な思考に対する欠如、権威を尊重し過ぎる気風(fēng)が今後のさらなる発展の大きな障害になると報(bào)じた。

【その他の寫真】

中國の科學(xué)分野の発展には目覚しいものがある。巨額の投資が功を奏し、発表される科學(xué)論文の數(shù)は米國に次いで世界2位となっている。また、中國の米國での特許登録數(shù)は、1989年に52件に過ぎなかったものが、99年には90件、09年には1655件へと急増した

こうしたデータのみを見れば、中國がやがて歐米諸國を追い抜くと思うかもしれないが、必ずしもそうではない。中國の政治的な制限や文化に対する態(tài)度が、科學(xué)の発展を阻害しているからである。科學(xué)者たちは「中國と國際協(xié)力することは困難が多いため、中國人の多くは帰國せずに海外に殘っている」と語る。

英國の王立協(xié)會(huì)が11年に発表したデータによると、1978年から2006年までの間に中國人106萬人が海外留學(xué)したが、そのうち70％は帰國せず海外に殘っている。その後、中國政府の留學(xué)者に対する優(yōu)遇政策などにより、この割合は低下しているものの、まだ半數(shù)近くが海外に殘っているものと推測される。

80年代にドイツへ留學(xué)し、現(xiàn)在はスウェーデンの大學(xué)で教える陳徳亮（チェン?ダーリアン）氏は、現(xiàn)在も中國科學(xué)界と密接な関係を保っているが、「純粋な科學(xué)という観點(diǎn)から考えると、研究費(fèi)の豊富な中國で働くことは素晴らしいと感じる。しかし、今後20年以內(nèi)に米國を超えるという見方については楽観的すぎると思う。中國の科學(xué)文化は歐米とは異なっており、自由な思考の不足や権威を尊重し過ぎる態(tài)度が科學(xué)の進(jìn)歩を阻害している」と指摘した。

また、論文の數(shù)は増えたが、質(zhì)を疑問視する聲もある。中國人科學(xué)者による論文が「ネイチャー」や「サイエンス」など國際的な一流誌で発表されることは歐米諸國の學(xué)者に比べて極めて少ない。09年に中國では28萬5000件の論文が発表されたが、発表者1000人當(dāng)たりの論文件數(shù)は0．2件、一流誌に掲載された數(shù)は発表者1000人當(dāng)たり0．05件だった。一方、米國の発表者1000人當(dāng)たりの論文件數(shù)は1．6件、英國は同2件、スウェーデンは同4件で、半數(shù)以上が一流誌に掲載されている。（翻訳?編集/HA）