快挙か?暴挙か?米EVテスラが上海に工場建設(shè)―中國メディア

人民網(wǎng)日本語版    2018年7月13日(金) 8時40分

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米國の電気自動車(EV)メーカー?テスラと上海臨港産業(yè)區(qū)管理委員會、臨港集団は10日、EVプロジェクトの投資合意に調(diào)印した。寫真は上海。

米國電気自動車(EV)メーカー?テスラ上海臨港産業(yè)區(qū)管理委員會、臨港集団は10日、EVプロジェクトの投資合意に調(diào)印した。

上海市の説明によると、テスラは臨港地區(qū)に獨(dú)自資本で研究開発、生産、販売などの機(jī)能を一體化したハイレベル工場「ギガファクトリー3」を建設(shè)し、年間50萬臺のEV生産を目指す。上海最大の外資による製造業(yè)プロジェクトになるという。

上海市政府とテスラは協(xié)力覚書にも調(diào)印した。工場の完成に合わせて、テスラ(上海)有限公司とテスラ(上海)電気自動車研究開発革新センターも同時に開設(shè)するという。

▽貿(mào)易紛爭がテスラの中國工場建設(shè)を加速

米中貿(mào)易摩擦が激しさを増していることから、テスラの中國工場建設(shè)が焦眉の急となっていた。

今年7月1日、中國財政部は自動車の輸入関稅を引き下げたばかりで、完成車の関稅をこれまでの25%から15%に引き下げた。だがそれからわずか5日後の7月6日、米中貿(mào)易戦爭の戦端が開かれ、米國が中國からの輸入品340億ドルに追加関稅を課し、中國は対抗措置の一つとして米國産の自動車に25%の追加関稅を課すことを決めた。

こうした情勢の中、米國からの輸入自動車の関稅率は40%に上昇し、その他の國からの輸入自動車の関稅は15%のままだ。この政策には強(qiáng)い「殺傷力」があるとともに、テスラが中國での「國産化」の歩みを加速させる促進(jìn)剤にもなった。

中國の工業(yè)?情報化部の計(jì)畫では、2020年に中國の自動車販売量に占めるEVの割合を10%に引き上げ、約300萬臺にするという。これほど大きな市場を、テスラが無視するわけにはいかないに決まっている。中國で工場を建設(shè)すれば、半分の労力で倍の成果が上がるとみられる。

▽テスラがこの時期に上海工場建設(shè)、意味深長

テスラが上海工場建設(shè)に乗り出したのは、まさに米國が中國に対して貿(mào)易戦爭を発動し、米國の製造業(yè)の海外移転を食い止めようとしたそのタイミングでだった。6月には、米國のオートバイメーカー?ハーレーダビッドソンが生産を海外へ移転すると発表し、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)の貿(mào)易政策へノーの回答をつきつけた。

トランプ大統(tǒng)領(lǐng)はツイッター5件を発信し、ハーレーを攻撃した。そして今、「メイド?イン?アメリカ」の象徴というべきテスラが上海への進(jìn)出を発表した。

米國との間で貿(mào)易摩擦が発生する中、中國は自分の力で世界の自動車産業(yè)の投資を誘致している。ここからわかるのは、開放された市場であってこそ投資を獲得し、雇用機(jī)會を創(chuàng)出できるということだ。また、テスラのハイレベル工場は研究開発、生産、販売などの機(jī)能を一體化したもので、テスラは技術(shù)革新(イノベーション)などによって協(xié)力?交流を深めたいとしている。ここから技術(shù)協(xié)力はテスラ自身が望んだことで、技術(shù)移転の強(qiáng)制という問題は根本的に存在していないことがわかる。

テスラのイーロン?マスク最高経営責(zé)任者(CEO)がテスラを攜えて上海に進(jìn)出したことから、「広い太平洋には中米両大國を受け入れるだけの十分な空間がある」という言葉の正しさが改めて証明される。

▽テスラ上海工場は多方面に「実質(zhì)的恩恵」

テスラの中國工場建設(shè)はコスト面でさまざまな優(yōu)位性がある。言い換えれば、テスラはより高いコストパフォーマンスを武器に中國市場でシェアを獲得できるようになるということだ。その恩恵を受けるのはテスラだけでなく、中國人消費(fèi)者にも恩恵が及ぶことは確実だ。

第一に、中國で工場を建設(shè)すれば関稅がなくなる。米中貿(mào)易摩擦を背景として、中國は米國産自動車に25%の追加関稅を課すが、テスラの中國工場が完成すれば、「國産テスラ車」は少なくともこの25%分はコストを節(jié)約することができる。

次に、中國で工場を建設(shè)すれば輸送費(fèi)用が大いに節(jié)約できる。輸送コストを軽視してはならない。14年にテスラが中國市場に進(jìn)出した際の価格では、「Model S」1臺あたりの輸送?積卸コストは3600ドルだった。

さらに、上海には世界で最も充実した自動車供給チェーンシステムが備わる。上海の周辺にはボッシュ、ZFフリードリヒスハーフェン、デルファイ?コーポレーション、コンチネンタルといった世界トップクラスの部品サプライヤーがあり、自動車産業(yè)の配置がかなり整っている。自動車工業(yè)の基盤がない米シリコンバレーに比べ、上海には力強(qiáng)いサプライチェーンの支援がある。サプライチェーンのコストをかなり節(jié)約できるとみられる。

最後に、中國で工場を建設(shè)すれば人件費(fèi)をかなり節(jié)約できる。製造現(xiàn)場で完成車を組み立てる自動車組立作業(yè)者の場合、上海では時給が35元なのに対し、米國は平均100元になる。

もちろん、より魅力的な好材料もある。テスラは中國で獨(dú)自資本により工場を建設(shè)するが、中國からの資本が投資に參加できないわけではない。騰訊(テンセント)が昨年、18億ドルでテスラの株式の5%を取得したほか、テスラの資本を評価する中國企業(yè)は騰訊のほかにもたくさんある。テスラへの投資でまだリターンは得られていないが、資金調(diào)達(dá)が必要なテスラにとっても海外資本の參加は好材料だといえる。

テスラにとっては、中國で獨(dú)資による新エネルギー車工場を建設(shè)すれば、関稅問題を回避できるだけでなく、市場のメリットを享受でき、生産量を引き上げることにもつながる。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KS)

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