2012年7月1日、環(huán)球時報によると、米誌ビジネスウィークはこのほど、「中國にとって鉄鋼工場はまだ足りない」と題した記事を掲載し、中國の鉄鋼産業(yè)はすでに過剰狀態(tài)にあるが、GDP目標(biāo)実現(xiàn)のために工場を新設(shè)し続けていると報じた。

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中國は世界の鉄鋼生産量の45％を占める世界最大の鉄鋼生産國であり、世界10大鉄鋼工場のうち、6カ所を擁している。中國の今年の鉄鋼生産量は、実際の需要よりも2億2000萬トン多い9億4000萬トンが予定されている。

鉄鉱石の価格が高止まりし、供給過剰が続いており、中國の鉄鋼業(yè)界は今年第1四半期（1?3月）、10億元（約125億円）の赤字を計上した。中國鋼鉄工業(yè)協(xié)會の関係者は「鉄鋼業(yè)界はすでに冬を迎えている。われわれは生産量をコントロールし、在庫量に注視しなければならない」と話す。それにもかかわらず、中國の鉄鋼産業(yè)大手?寶鋼集団は広東省に110億ドル（約8756億円）を投資して新工場の建設(shè)を計畫している。

毛沢東時代以降、中國の鉄鋼産業(yè)は國家の実力の象徴とみなされており、その発展は実際の需要よりも政治目標(biāo)によるところが大きかった。世界的な金融危機の発生後、中國は橋や大型ビル、高速鉄道などインフラ建設(shè)に邁進してきたが、鉄鋼の生産能力はこれらの需要をはるかに上回るスピードで成長してきた。

清華大學(xué)ビジネススクールのパトリック?チョバネク（Patrick Chovanec）教授は、中國のインフラ建設(shè)は需要があるからではなく、GDP目標(biāo)を?qū)g現(xiàn)したいからだと指摘する。新指導(dǎo)部が誕生する今秋の第18回中國共産黨全國代表大會（十八大）を控え、経済成長の過度の減速を抑えたいとの思いがあることも影響していると見られている。

中國には現(xiàn)在約2700カ所の鉄鋼工場があるが、その多くは小規(guī)模で生産効率が悪く、低価値の製品しか生産できない工場だという。政府は小規(guī)模鉄鋼工場の合併や閉鎖により國內(nèi)10大鉄鋼工場による生産シェアを現(xiàn)在の50％から15年には60％にまで引き上げ、鉄鋼産業(yè)をより強固なものにする計畫を立てている。

しかし、業(yè)界関係者は「地方政府は小規(guī)模鉄鋼工場による就業(yè)機會の提供と稅収を重視し、工場の閉鎖を望んでいない。しかも、大多數(shù)の工場は合併や統(tǒng)合の資金が不足している」と指摘し、実現(xiàn)が容易ではないとの見方を示している。（翻訳?編集/HA）