2012年7月1日、中國山東省浜州市にある「秦皇臺(tái)」に展示されていた始皇帝の像が盜まれた。斉魯晩報(bào)が伝えた。

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始皇帝の功績を紹介した観光地の「秦皇臺(tái)」は2005年に建設(shè)を開始し、2007年から一般公開された。2011年の10月には所有権が別の企業(yè)に移り、無料公開に切り替わった。しかしこの時(shí)期から管理が緩くなり、今では空のビール瓶やスイカの皮などゴミが散亂し、建造物には落書きが目立つようになった。敷地內(nèi)で農(nóng)作物を育てる者や、草羊を放牧する者もいるほどだ。

そしてついには、馬車に乗る始皇帝の像が盜まれる事態(tài)が発生した。被害は盜難のみならず、馬車をひく馬の尾や前足などもなくなり、原形をとどめない無殘なありさまに。ほかにも破壊された展示品があった。

「秦皇臺(tái)」の所有権を買い取った企業(yè)によると、観光施設(shè)としての條件がそろっていないため、現(xiàn)在は新たな観光施設(shè)として準(zhǔn)備をしている段階だという。また、地元政府は「盜難や破壊行為は許されるべきではない」としたうえで、「犯行の準(zhǔn)備は一朝一夕でできるものではない」と話している。

このほか、同施設(shè)の唯一の警備員によると、10元（約126円）の入場料を取っていた當(dāng)時(shí)は、警備員や清掃スタッフなど多くの人たちが敷地內(nèi)の管理に攜わっていた。しかし現(xiàn)在は彼1人だけとなり、行き屆いた管理はできていない。今回盜まれた始皇帝の像のみならず、敷地內(nèi)のごみ箱なども盜難に遭っているという。見るに堪えない現(xiàn)狀に同地を訪れる人たちは、管理を強(qiáng)化したほうがよいと一様に嘆いている。（翻訳?編集/內(nèi)山）