2012年7月2日、中國(guó)の教育界で「最も大膽で革新的な思想の持ち主」とされる雲(yún)南省教育庁の羅崇敏(ルオ?チョンミン)庁長(zhǎng)が、「たった1枚の答案用紙で學(xué)生の運(yùn)命を左右してしまうのは不公平だ」と発言した。三秦都市報(bào)の4日付の報(bào)道。

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これは、中國(guó)の大學(xué)受験制度に対する疑問を投げかける発言。學(xué)歴社會(huì)にあって、厳しい受験戦爭(zhēng)に疲弊している中國(guó)の學(xué)生たちだが、大學(xué)を卒業(yè)したかどうかは現(xiàn)実問題として、將來(lái)の就職機(jī)會(huì)などで大きな格差となって現(xiàn)れる。そして、中國(guó)の現(xiàn)行の受験制度では、すべての大學(xué)受験生は「高考」と呼ばれる全國(guó)大學(xué)統(tǒng)一入試を受験することになっている。志望校別?學(xué)部別の試験は設(shè)けられておらず、このたったひとつの試験結(jié)果によって全志望校の合否が決定するシステムだ。

「たった1回の試験が學(xué)生の將來(lái)を決めてしまってはならない」そう考えた羅庁長(zhǎng)は2009年、省內(nèi)で行われる高校統(tǒng)一入試制度の廃止を起案、2012年よりこれを施行した。これまでは大學(xué)入試と同じく、1回のみの統(tǒng)一試験が行われていたが、今後は以下の3項(xiàng)目を総合的に評(píng)価することになる。1)中學(xué)在校時(shí)の3年間における7科目の試験結(jié)果。この7科目には社會(huì)実踐などの科目も含まれる。2)中學(xué)在校時(shí)の3年間における素養(yǎng)?素行の総合的評(píng)価。3)各志望校における個(gè)別の入學(xué)試験の結(jié)果。

數(shù)字で評(píng)価できる項(xiàng)目はよいとしても、抽象的な項(xiàng)目の評(píng)価についてはどう公平性を保つのか？この點(diǎn)が大きな問題になってきそうだが、羅庁長(zhǎng)は「素養(yǎng)?素行の総合的評(píng)価については在學(xué)中に定期的に行い、その結(jié)果を?qū)W生本人に明示して確認(rèn)を求める。異議のある者は學(xué)校側(cè)や教育委員會(huì)に再審査を求めることができる」と回答している。

羅庁長(zhǎng)によると、全國(guó)の學(xué)生のうち、いわゆる名門校?難関校に進(jìn)學(xué)する學(xué)生は全體の1割。しかし、その1割の學(xué)生全員が“優(yōu)れた人材”とは限らない。羅庁長(zhǎng)は過去10年間、難関大學(xué)に合格した24人のその後を追い続けた。結(jié)果、彼らが社會(huì)に出たのち、必ずしも抜きんでた活躍をしているわけではないことを確認(rèn)したという。そこで、いわゆる試験の成績(jī)だけでなく、各學(xué)生の個(gè)性や得意分野を評(píng)価する制度を強(qiáng)く求めているわけだ?，F(xiàn)行の受験制度を全面的に批判するわけではない。ただし、これを?qū)W生を評(píng)価する「唯一の指標(biāo)にしてはならない」と強(qiáng)調(diào)する。(翻訳?編集/愛玉)