2012年6月中旬、風(fēng)光明媚な観光都市として有名な中國(guó)?山東省青島市は、観光客の多く訪れる一部の地區(qū)で、すべての公衆(zhòng)トイレに無(wú)料のトイレットペーパーを備え付ける試験的な措置を決定した。大衆(zhòng)日?qǐng)?bào)の7月4日付の報(bào)道。

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公衆(zhòng)トイレに無(wú)料のトイレットペーパーを備え付ける―と聞いても、日本人にとってはあまりピンと來(lái)ないかもしれない。しかし、中國(guó)の公衆(zhòng)トイレにはペーパーを置いていないところが非常に多い。外出時(shí)は常に自分でペーパーを攜帯するか、あるいはペーパーを提供している有料トイレを利用することが多くなる。よって、「すべての公衆(zhòng)トイレにトイレットペーパーを」という試みが、いかに市民に歓迎されたか想像がつくだろう。

山東省青島市の市南區(qū)では、今月1日から來(lái)年の6月30日までの1年間、區(qū)內(nèi)の公衆(zhòng)トイレ24カ所すべてにトイレットペーパーを試験的に備え付ける。効果次第では今後も恒久的に行うか、あるいは備え付け対象地域が広がる可能性もある。このプロジェクトのために同區(qū)が投じたのは10萬(wàn)ロールのトイレットペーパー、金額にして150萬(wàn)元(約1890萬(wàn)円)だ。

しかし、やはりというか、予想通りの事態(tài)が発生した。利用者が必要なだけペーパーを利用してくれればいいのだが、多くの人が洗った手や顔、そして靴などを拭くためにこれを使ったり、帰り際にちぎって持って帰ってしまったりするケースが後を絶たないため、ペーパーの減りが異常に早いのである。最もひどい場(chǎng)所では、1巻で270メートルのペーパーが、1日平均8?9ロールもなくなっていくという。

「公共のものはタダだから無(wú)駄づかいしてもいいし、持ち帰ってもいい。誰(shuí)も管理していないので壊したっていい」。こうした公共マナーの欠如は、誰(shuí)もが気にも留めないほど日常にはびこっている。よって、青島市の試みは間違いなく頓挫するだろうと記事は締めくくっている。(翻訳?編集/愛(ài)玉)