韓國経済がますます悪化の兆しをみせている。対ドルのウォン相場は4月下旬から急落し、韓國紙は「経済危機(jī)に直面したアルゼンチンなどと同水準(zhǔn)で深刻な危険信號」と警告。4月の失業(yè)率は全體、若年層ともアジア通貨危機(jī)の影響が殘っていた2000年以來19年ぶりの高水準(zhǔn)となった。

韓國経済新聞によると、ウォン相場は昨年7月からの9カ月間にわたり1115～1135ウォン水準(zhǔn)のボックス相場で推移していたが、4月下旬から急激なウォン安傾向に転じるとほぼ連日年初來安値を塗り替えている。10日には取引時間中に1182．90ウォンまでドル高が進(jìn)み、2107年1月17日以降2年4カ月ぶりのウォン安となった。

ウォン安は一段と進(jìn)み、16日の終値は1191．5ウォンで17日の寄り付きは1192．2ウォン。このため、為替差損を懸念した外國系資金が韓國市場から離脫することにならないかとの懸念が頭をもたげている。

通常ウォン安になれば輸出は好調(diào)となるが、輸出はこの5カ月連続で減少した。半導(dǎo)體輸出不振に主力輸出市場である米國と中國の貿(mào)易摩擦の影響が重なったためだ。そうでなくても內(nèi)需景気が低迷する中で輸出までウォン安の恩恵を受けられず、韓國の経済體力に対する悲観論が広がり、これがウォンをさらに引き下げている格好だ。ここにしばらく水面下にあった対北朝鮮リスクが再び浮上した點(diǎn)もウォン安をあおったとみられる。

今後の見通しについて、専門家は「為替相場は短期的に米中貿(mào)易交渉の進(jìn)展?fàn)顩rに沿って動く」とみる。交渉妥結(jié)が不透明になる場合、「ウォン安は手の施しようもない狀況になる可能性もある」とも予想。韓國通貨當(dāng)局の當(dāng)面の防衛(wèi)ラインとする1200ウォンに迫りかねないとの見方もある。

一方、聯(lián)合ニュースによると、韓國統(tǒng)計庁が15日に発表した雇用動向で、4月の失業(yè)率は4．4％となり、前年同月比0．3ポイント悪化した。若年層（15～29歳）の失業(yè)率は0．8ポイント悪化の11．5％。いずれも4月としては、アジア通貨危機(jī)後の00年以來の高い失業(yè)率となった。

4月の失業(yè)者數(shù)は124萬5000人で、1年前に比べ8萬4000人増加。4月では00年以來の高水準(zhǔn)だった。これについて、統(tǒng)計庁の擔(dān)當(dāng)課長は「昨年は3月にあった地方公務(wù)員採用試験の受け付けが今年は4月に後ろ倒しになった影響で失業(yè)者數(shù)が増加し、失業(yè)率も上がった」と説明した。

昨年1月まで20萬～30萬人臺だった就業(yè)者の増加規(guī)模は、昨年2月に10萬4000人まで急減したのに続き、今年1月の1萬9000人まで12カ月連続で振るわなかった。2月に26萬3000人、3月には25萬人と回復(fù)傾向を見せたが、4月は17萬1000人にとどまり停滯した。統(tǒng)計庁は「卸売と小売業(yè)の就業(yè)者數(shù)が7萬6000人減って影響を受けた」と分析しているという。（編集/日向）