中國メディアの華夏時(shí)報(bào)網(wǎng)は27日、中國國家郵政局のまとめなどに基づき、同國における2018年上期（1～6月）宅配便の取扱數(shù)は前年同期比47億6000萬個(gè)増の220億8000萬個(gè)だったと発表した。増加分だけでも、日本の年間取扱総數(shù)を超えたとした。ただし、価格競爭激化の傾向を示しているなどの問題があるという。

中國における2018年上期の宅配便の取扱數(shù)は、すでに2015年の通年取扱量を超えた。また、日本の國土交通省が17年7月28日に発表した16年度通年の宅配便取扱個(gè)數(shù)は40億1861個(gè)なので、中國では18年上期の宅配便取扱數(shù)増加分だけで、日本の通年実績よりも多いことになる。

また、中國において18年上期に得られた宅配便による?yún)毪锨澳晖诒?5．8％増の2745億元で、サービス業(yè)分野全體の成長のなかでも際立って速いという。

2007年に12億個(gè)だった中國における宅配便の取扱個(gè)數(shù)は2017年には34倍以上の401億個(gè)に達(dá)した。ただし、成長率は鈍化しており、2007年から16年までの年平均成長率は43．66％だったが、17年の成長率は28％にとどまったという。

華夏時(shí)報(bào)網(wǎng)は、宅配便企業(yè)の取り扱い荷物1個(gè)當(dāng)たりの収入が減っていることも指摘。主要企業(yè)のうち円通速遞が5月に発表した財(cái)務(wù)報(bào)告によると、荷物1個(gè)當(dāng)たりの収入は前年比で2．27％の下落、中通速遞は1．59％の下落、業(yè)界トップの順豊は1．42％の下落、さらに韻達(dá)の場合は14．33％も下落したという。

韻達(dá)は市場シェアも利益全體も伸ばしており、低価格戦略は現(xiàn)在のところ、よい効果をもたらしている。ただし、専門家からは価格競爭の激化を懸念する聲も出ている。まず、価格競爭を激化させる最大の原因は、ネット通販における市場の爭奪戦という。ライバルに打ち勝ち、市場シェアを確保するために極めて有効な手段だからだ。

ただし、価格競爭はサービス水準(zhǔn)の低下や施設(shè)や設(shè)備への資金投入の低下、技術(shù)開発の鈍化を招く恐れがある。これまで中國の宅配便業(yè)界は、各社が競って関連施設(shè)を建設(shè)し、技術(shù)やサービスを引き上げることで、つまり各社が「レベル向上の戦い」に挑むことで顧客を獲得してきた。低価格戦略が定著したのでは、各社が「レベルの低い戦い」を繰り広げることにもなりかねないという。（翻訳?編集/如月隼人）