四川省涼山州イ族自治州布施県地洛郷の共産黨委員會(huì)のアクルズ書(shū)記は29日午前2時(shí)40分ごろ、急に雷鳴を伴う強(qiáng)い雨が降り出したことに気づいた。目の前の道路にはたちまち、泥水が流れ始めた。山間部の集落で、大雨に伴う土砂災(zāi)害の恐ろしさはよく知っている。アクルズ書(shū)記はただちに、危険區(qū)域にある217世帯の住人、1276人を緊急避難させる決斷をした。

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まず、他の地元幹部、診療所の醫(yī)療スタッフ、警察官など十?dāng)?shù)人に招集をかけた。全員が、ハンドスピーカーを手に各世帯を回り、扉を叩いて避難するよう呼びかけた。時(shí)間帯が時(shí)間帯だけに、住人の多くは突然の大雨に気づかず眠っていたという。

しかし住人の反応は速かった。次から次に自宅から出てきた。これには理由がある。四川省の山間部は土砂災(zāi)害の多発地帯だ。山崩れにより集落が全滅してしまうような事態(tài)が発生することもある。地洛郷も、豪雨に見(jiàn)舞われた際には「山崩れや鉄砲水が発生することを覚悟せねばならない地域」と見(jiàn)なされている。そのため、普段から避難訓(xùn)練を?qū)g施していた。異変に先に気づいた住人が、隣家の住人に避難を呼びかける狀況も、隨所で見(jiàn)られたという。

避難対象區(qū)域の217世帯、1276人の住人の大部分が十?dāng)?shù)分後には避難場(chǎng)所に指定されている郷政府建物前の広場(chǎng)への移動(dòng)を終えた。アクルズ書(shū)記は泥水が流れる集落の道路で、住人の誘導(dǎo)を続けた。

家から外に出た住人は雨の激しさに改めて驚いたという?！柑欷蔚驻瑨iけたのではないかと思えるほど、すごい降り方だった」と説明する住人もいる。

午前3時(shí)ごろ、集落の裏にある山が崩れ始めた。道路を土石混じりの濁流が流れ始めた。アクルズ書(shū)記はその時(shí)、他の幹部と取り殘された住人がいないか確認(rèn)の作業(yè)をしていた。高齢者がひとりで生活する家に來(lái)た時(shí)、避難した気配のないことに気づいた。體が不自由なお年寄りだったはずだ。中にまだいる可能性が高い。

足元を流れる濁流の勢(shì)いは増している。家の中に向って叫んだが、周?chē)欷毪税蓼欷皮い?、中からの聲を確認(rèn)することができない。アクルズ書(shū)記は思い切って、家の扉を蹴破った。部屋の中には高齢の住人がいた。アクルズ書(shū)記は住人を抱いて避難場(chǎng)所に向かった。

迅速に進(jìn)められた住人の避難だったが、問(wèn)題もあったという。集落幹部は避難を呼びかける際「とにかく逃げてください。お金や貴重品は災(zāi)害が去ってから取りに戻ってください」と呼びかけた。ところが、早い時(shí)點(diǎn)で避難場(chǎng)所に到著した女性2人が「貴重品を取りに、家まで戻る」と言い出した。やめるよう説得したがどうしても聞き入れない。そこでアクルズ書(shū)記は周?chē)欷摔い孔∪藬?shù)人を「護(hù)衛(wèi)」につけて、家まで戻らせることにした。

すぐに戻ってきたが、その直後に道路は激しい濁流に飲み込まれた。女性2人は、改めて恐ろしさに顔をひきつらせたという。

29日未明から早朝までの土砂災(zāi)害で、地洛郷では民家53棟が損害を受け、うち7棟はほぼ全壊した。その他、道路が7カ所で寸斷され、耕作地や水利施設(shè)にも被害が出た。ただし、住人を迅速に避難させたことで、死傷者は発生しなかった。

29日午前5時(shí)ごろに雨は小振りとなり、日が高くなると青空も見(jiàn)えるようになった。地洛郷政府は殘された危険の確認(rèn)や伝染病発生防止のための消毒作業(yè)などを開(kāi)始した。住人らは集落に殘された土砂の撤去などに取り生んだ。同日夜までには寸斷されていた道路の応急処置も済み、集落への交通は回復(fù)した。県當(dāng)局などは、住む家を失った住人に仮の居住場(chǎng)所を提供した。（翻訳?編集/如月隼人）