2020年の東京五輪に「チャイニーズタイペイ」ではなく「臺(tái)灣」名での出場(chǎng)を目指す署名活動(dòng)が臺(tái)灣で進(jìn)行している?！概_(tái)灣獨(dú)立」を警戒する中國の反発は必至で、実現(xiàn)のハードルは高そうだ。それでも活動(dòng)に進(jìn)めている市民団體は「不可能を可能にしよう」と呼び掛けている。

臺(tái)灣メディアによると、署名活動(dòng)を始めたのは元陸上選手の紀(jì)政氏ら。紀(jì)氏は自身が出場(chǎng)した1960年のローマ五輪、1964年の東京五輪、1968年のメキシコ五輪では代表チームの呼稱に「臺(tái)灣」（1960年は「フォルモサ」）が使われたとして、「當(dāng)時(shí)、私たちの國は臺(tái)灣だった」と強(qiáng)調(diào)した。紀(jì)氏は日本でも署名活動(dòng)が行われていることに觸れ、「他の人が努力してくれているのに、私たちは何もせずにいていいのか」とも訴えている。

教育部（教育省）體育署の前身、行政院（內(nèi)閣）體育委員會(huì)の主任委員を務(wù)めた許義雄氏や楊忠和氏らも署名活動(dòng)に參加。許氏は現(xiàn)狀では難しいとしがらも、「不可能を可能にしよう」と意気込んでいる。

署名活動(dòng)は臺(tái)灣の「公民投票法」の手順で行われている?！概_(tái)灣」名での五輪參加申請(qǐng)への賛否を問う公民投票の立案に必要なのは、有権者の1．5％に當(dāng)たる28萬1745人分。これを上回る約35萬人の署名集めるのが8月末までの目標(biāo)だ。中央選挙委員會(huì)による審査もすでに通過しているという。

「臺(tái)灣は中國の不可分の領(lǐng)土であり、中國は一つしかない」と主張する大陸側(cè)は、署名活動(dòng)を問題視。來年8月に中部?臺(tái)中市で開催予定だった國際スポーツ大會(huì)「東アジアユースゲームズ」が中止に追い込まれた。署名活動(dòng)が進(jìn)めば、反発がいっそう強(qiáng)まることも予想される。

署名活動(dòng)をめぐり、臺(tái)灣メディアのインタビューに応じた頼清徳行政院長(zhǎng)（首相）は「臺(tái)灣社會(huì)にも公的な場(chǎng)で使われる呼稱を『臺(tái)灣』にすることを望む勢(shì)力が存在する」と言及。一方で、1981年に臺(tái)灣の中華オリンピック委員會(huì)と國際オリンピック委員會(huì)（IOC）の間で、五輪參加時(shí)の名稱を「チャイニーズタイペイ」とすることで合意が得られた経緯もあり、「さらなる努力が必要」との考えも示した。

頼氏は「臺(tái)灣の今日の苦境は過去の國民黨政権が殘したものだ」とも指摘。國連脫退を例に挙げ、「米國をはじめ西側(cè)諸國は中國を國連に加盟させても、臺(tái)灣がとどまることを望んでいたにもかかわらず、當(dāng)時(shí)の蔣介石総統(tǒng)は『漢賊不両立』（漢?國民黨と賊?共産黨は両立しない）と考え、かたくなに國連を脫退した」と述べ、「大きな誤りのタネになった」と批判した。（編集/日向）