中國共産黨機関紙の人民日報は13日「天に上る大風(fēng)呂敷や地に落ちるまでおとしめることはやめろ！」と題する記事を掲載した。同記事は中國の科學(xué)技術(shù)を過度に稱賛することや、自虐的に嘆くことを戒めた。どちらかと言えば「過度な稱賛」を批判するニュアンスを強く感じる書き方だ。

記事はまず、中國では自國の科學(xué)技術(shù)の実力に対する評価が最近になり熱を帯び「歴史的なピーク」になっていると指摘。その中で「常に見られる間違いは、中國の実力をやみくもに持ち上げる論調(diào)」とした。

「やみくも」に持ち上げた例としては、米國のインテルなどで長年にわたり研究職を務(wù)めた尹志堯氏が帰國し、中微という企業(yè)を創(chuàng)設(shè)した際に「中國は最新の半導(dǎo)體ナノ技術(shù)を手に入れた」として大騒ぎになった例を挙げた。まず當(dāng)惑したのは尹氏本人で、中微は半導(dǎo)體チップを作る企業(yè)ではなく、チップ製造のための設(shè)備を提供する會社と説明。発表された記事などを撤回するよう求め続けたという。

尹氏の巡る騒動が発生したのは2004年とやや古いが、人民日報掲載の記事は、いったんは消えた間違った情報が、しばらくしてから再び體裁を変えて発表されているとして「本當(dāng)に頭が痛い」と嘆いた。

記事は一方で、「中國が成し遂げた成果はすべてうそ」とすることも間違っていると指摘。さらに、中國の科學(xué)技術(shù)を誇張した記事を読んだ人々が大いに興奮し、次に「そうではない」とする情報に接して意気消沈する現(xiàn)象が発生していると論じた。

記事は「世界は非常に複雑で、科學(xué)技術(shù)の範(fàn)囲は非常に広大」「科學(xué)技術(shù)に1000の領(lǐng)域があるとすれば、米國はそのうちの800の領(lǐng)域で最も進(jìn)んでいる。中國が最も進(jìn)んでいると言えるのは100の領(lǐng)域」と論じ、「米國との差を認(rèn)め、努力しつづけること」が正常な反応と主張した。

さらに、世界の10大インターネット企業(yè)の中で米國企業(yè)は6社で中國企業(yè)は4社と紹介。英國、フランス、ドイツ、日本といった「老舗先進(jìn)國」が入っていない基本的な理由は「先進(jìn)國の中で、米國は人口が最も多い」と主張した。

中國企業(yè)が4社入っていることついては「すべての國の中で人口が最も多い」「その他の産業(yè)の発展もかなり高いレベルに達(dá)している」ことなどが支えていると論じた。

記事は中國の現(xiàn)狀について、農(nóng)業(yè)國でもなく資源輸出に頼る國でもなく、工業(yè)國の道を歩むことを選んだと指摘。そのため、科學(xué)技術(shù)の蓄積もあるとした。

また、技術(shù)開発の競爭は參加すれば何らかの得る物はあるので、競爭に敗れたといっても戦爭の敗者とは違うと主張し、競爭は成長のパイを拡大させるので、人類全體に貢獻(xiàn)すると指摘した。（翻訳?編集/如月隼人）