2018年10月19日、北朝鮮への対応をめぐり、米國と韓國の不協(xié)和音が目立っている。韓國の康京和外相が獨(dú)自制裁の解除を示唆すると、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)は「米國の承認(rèn)なしに何もしない」と露骨にけん制。南北融和に突っ走る韓國に対し、北朝鮮の非核化を最優(yōu)先する米國がいら立っているかに見える。

水面下に隠れていた米韓の亀裂が表面化したきっかけは、北朝鮮に対する韓國の獨(dú)自制裁解除に觸れた康外相の発言だった。10日の國會答弁で康外相は2010年に起きた韓國海軍の哨戒艦「天安」沈沒に対応して韓國政府が定めた獨(dú)自の北朝鮮制裁に関して「解除を検討中」と述べた。

これに対し、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)は直ちに反応?！疙n國は米國の承認(rèn)なしには何もしないだろう」と語り、「承認(rèn)」という言葉を繰り返した。取材陣が改めて「韓國は（これに関して）大統(tǒng)領(lǐng)と接觸したことがあるか」と尋ねると「その通り。彼らはわれわれの承認(rèn)なしには何もしないだろう」と再度強(qiáng)調(diào)した。これには韓國內(nèi)で「主権の侵害」と物議を醸したが、韓國政府は火消しに追われた。

ポンペオ米國務(wù)長官も康外相との電話で、平壌南北首脳宣言に含まれている「南北鉄道連結(jié)の年內(nèi)著工」と「軍事分野の付屬合意」に抗議。文在寅政権が南北関係改善に前のめりになる中、非核化の具體的な進(jìn)展があるまでは北朝鮮制裁を維持しようとする米國との立場の違いを露呈する場面が続いている。

さらに複數(shù)の韓國紙によると、米財(cái)務(wù)省は9月末、産業(yè)銀行と國民銀行、農(nóng)協(xié)など韓國の金融機(jī)関に電話。韓國の銀行が推進(jìn)する対北朝鮮関連事業(yè)の現(xiàn)況を問いただし、「対北朝鮮制裁を違反しないことを願う」と要請するとともに「あまり先走ってはいけない」という趣旨の話を何度もしたという。

文政権の対応に各紙は一様に批判的。朝鮮日報(bào)は社説で「韓國政府は常に北朝鮮の主張を代弁はしているものの、一方で『核リストの提出など実質(zhì)的な非核化につながる措置を取るよう北朝鮮を説得した』という話は聞こえてこない。そのため國際社會でも『韓國政府は金正恩氏の主張を一方的に代弁している』との認(rèn)識が広まり、韓國に対する態(tài)度が変わりつつある」と指摘した。

中央日報(bào)は社説で「米國と歩調(diào)を合わせることを強(qiáng)く要求する。焦ればむしろ実現(xiàn)しないことが多い。特に米國と歩調(diào)を合わせずに非核化と平和構(gòu)築の夢をかなえようというのは道理に合わず不可能なことだ」と強(qiáng)調(diào)。東亜日報(bào)も「2度目の米朝首脳會談を控えた米國は、厳しい制裁履行を強(qiáng)調(diào)し、韓國の動向を注視している。政府は米國の疑念を払拭（ふっしょく）しなければならない」と訴えている。（編集/日向）