日本と同じく猛暑が続く韓國で先週末、冷房が故障した旅客機(jī)が「蒸し風(fēng)呂」のような狀態(tài)でフライトを敢行していたことが分かった。

聯(lián)合ニュースの14日付の記事によると、「蒸し風(fēng)呂フライト」が行われたのは大韓航空の済州発ソウル行きの國內(nèi)線で、400人を超える乗客と乗務(wù)員は1時(shí)間近く暑さに耐えなければならなかった。大韓航空は「冷房設(shè)備の欠陥を確認(rèn)していたが、フライトを中止するレベルではなかった」と釈明した。

冷房の故障は、12日午後4時(shí)40分に済州國際空港を出発し、午後5時(shí)30分にソウル金浦空港に到著したKE1240便（ボーイング747～400機(jī)）で発生した。今の時(shí)期は韓國も夏休み真っ只中である上、この日は週末ということもあり、乗客は402人で満席だった。當(dāng)該機(jī)に搭乗していた乗客の1人は「機(jī)內(nèi)の溫度が上がる中、飛行機(jī)自體に問題があるのではないかと不安でずっと震えていた」とし、「飛行機(jī)から降りる時(shí)には、怒った乗客が悪口を言ったり、ひどく抗議するほどだった」と話したという。

原因は機(jī)內(nèi)の空気を循環(huán)する「パック（pack）」という裝置の欠陥と確認(rèn)された。パックは本來、上空で空気を循環(huán)させ、機(jī)內(nèi)の圧力と溫度を調(diào)節(jié)する役割を果たすが、今回は3つ裝備されているパックのうちの一部が動(dòng)作せず、溫度調(diào)節(jié)が行われなかった。これによって機(jī)內(nèi)の溫度は30度以上まで上がり、金浦國際空港に到著した際には35度に迫っていたという。大韓航空の客室乗務(wù)員マニュアルでは、機(jī)內(nèi)の溫度は24～26度に保つよう定めている。

この飛行機(jī)は、ソウルと済州間を2往復(fù)する4回のフライト（KE1233、1240、1253、1260便）が予定されていたが、最初のフライトであるKE1233便の時(shí)點(diǎn)ですでに機(jī)內(nèi)溫度が正しく調(diào)節(jié)されていなかったという。このため大韓航空は冷房設(shè)備の欠陥を確認(rèn)しながら、無理に飛行を強(qiáng)行していたのではないかという疑惑が持たれている。2回目のフライトであるKE1240便からは、客室乗務(wù)員たちまでもがフライトを拒否したが、管理部門は、離著陸には支障がないため予定通り飛行するよう指示したと伝えられている。

結(jié)局、3回目のフライト（KE1253便）は遅延し、KE1260便（済州発ソウル行）は「冷房整備不良」の理由で欠航となった。KE1253便の遅延により、予定時(shí)刻より3時(shí)間遅れて午後10時(shí)30分に済州空港に到著したある旅行者は、「レンタカーの予約など予定が狂って旅行が臺(tái)無しになった」と鬱憤（うっぷん）を吐露したという。

大韓航空の関係者は、「前の2便は3つのパックのうち1つだけの故障だったので、飛行可能基準(zhǔn)を満たしていた」とし、「その後さらにもう1つのパックが故障したので、他の飛行機(jī)と交換する必要が生じ、遅延と欠航の決定を下した」と説明した。なお大韓航空では2016年8月にも同じ機(jī)種の飛行機(jī)で空調(diào)が故障し、遅延が発生したことがあるという。

これに対し、韓國のネットユーザーからは、「パックの故障に起因して動(dòng)力系統(tǒng)に支障が出ることは本當(dāng)にないのだろうか？」「離著陸には支障はないだと？35度もあったら人が死んでもおかしくないのに」「便を減らしてでも安全點(diǎn)検を徹底して！金もうけより人の命！」と、大韓航空の安全に対する姿勢(shì)を強(qiáng)く非難する聲が多數(shù)寄せられている。

対して「安全基準(zhǔn)は満たしているのだし、人が死んだわけでもない。そんなに大きな問題だろうか？」など、大韓航空を擁護(hù)するコメントも少數(shù)ながら確認(rèn)できる。

そして最も多く見られたのは、「大韓航空にとってナッツ姫の一族だけが王族で、乗客は奴隷でしかないんだろうな」「英國や米國じゃもちろんのこと、日本でも起こり得ないことだ。大韓航空が客のことを金づるとしか思っていないのがよく分かる」「もう大韓航空は駄目だ」といった、大韓航空を傘下に置く韓進(jìn)（ハンジン）グループのチョ?ヤンホ會(huì)長一家のパワハラ騒動(dòng)と絡(luò)めて、大韓航空への不信感をあらわにする聲だった。（翻訳?編集/右田）