2018年8月15日、中國(guó)中央テレビ（CCTV）のニュースサイトは、物価がうなぎ登りの韓國(guó)で、庶民は「苦しい夏」を経験していると伝えた。

記事は、韓國(guó)日?qǐng)?bào)の報(bào)道を紹介。ソウルにあるロッテ百貨店の食品売り場(chǎng)では、10キロの特大スイカが1つ5萬(wàn)3000ウォン（約5300円）で販売されており、人々から「金のスイカか」とため息交じりの聲が出ているという。また、韓國(guó)農(nóng)水産食品流通公社によると、ソウル市內(nèi)のスイカの平均単価は2萬(wàn)7407ウォン（約2740円）に達(dá)したという。

韓國(guó)統(tǒng)計(jì)庁が8月に公表した消費(fèi)者価格動(dòng)向報(bào)告によると、7月の韓國(guó)農(nóng)産品の価格は全體で前年同期比4．2％上昇し、このうち米が33．3％増となった。また、ソウルの冷麺1杯の平均価格が9000ウォン（約900円）となり、前年同期比で10．6％上昇した。食品のほか、石油製品は12．5％増となり、このうちディーゼル油は14．6％上昇してこの16カ月で最高値となった。

スイスUBS銀行が公表した2018年世界各都市の生活コストと物価及び収入報(bào)告によると、ソウルの食品価格はすでに世界第3位となっている。1位はジュネーブ、2位はチューリヒだが、収入もそれぞれ世界1、2位だ。ところが、ソウル市民の平均収入は世界38位で、庶民の生活の大変さがよく分かると伝えられている。

アナリストによると、物価上昇の原因は、まず猛暑など劣悪な天候による野菜価格の上昇、次いで韓國(guó)政府が2年連続で最低賃金を上げたことだという。韓國(guó)最低賃金委員會(huì)は、18年の法定最低賃金を昨年比で16．4％上げることを決定し、19年は10．9％上げる予定だが、これが物価に反映されることになるとしている。

うなぎ登りの物価に対し、韓國(guó)政府も対応に苦慮しており、「安価な米國(guó)の野菜を輸入するほか、電気代を一時(shí)的に1人當(dāng)たり19．5％値下げするなどして、國(guó)民負(fù)擔(dān)を軽減するようにしている」と記事は紹介した。

また、「猛暑は一時(shí)的で対応しやすい問(wèn)題だが、物価と経済発展問(wèn)題は長(zhǎng)期的な問(wèn)題だ」と指摘。韓國(guó)メディアは、政府の福祉政策で世帯収入は増加するものの、物価上昇で相殺されてしまうことを心配しているという。そして、「生活コストの上昇で國(guó)民の購(gòu)買力が下がり、財(cái)布のひもが固くなって消費(fèi)が落ちると、悪循環(huán)に陥る可能性がある」とも指摘した。

また、「現(xiàn)在韓國(guó)の投資や就業(yè)、輸出などの主要経済指數(shù)は芳しくなく、経済発展の內(nèi)外の環(huán)境には多くの不確定要素がある」と記事は分析。韓國(guó)中央銀行も、「市場(chǎng)の不確定性が大きく、米中貿(mào)易戦爭(zhēng)の過(guò)熱で貿(mào)易環(huán)境が悪化すると、韓國(guó)経済にマイナスの影響を與える可能性がある」と警告しているという。（翻訳?編集/山中）