日本では従來(lái)、香港?臺(tái)灣作品しか知られていなかったのだが、近年、BSやCS放送を中心に中國(guó)産のドラマがいくつかラインナップされ、徐々に視聴する方が増えてきた。それでもまだ韓國(guó)ドラマの流行に比較するとマイナーである。

【その他の寫(xiě)真】

視聴者層の中心となる方々は「冬ソナ」あたりの00年代半ば以降の韓國(guó)ドラマブームから、臺(tái)灣ドラマ、中國(guó)ドラマへ引っ越してきた女性ファン、また金庸などの小説を原作とした武俠もの、三國(guó)志などの中國(guó)古代史を愛(ài)好する男性ファンが多いのではと推測(cè)している。

日本の視聴者の多くはBSやCS放送で放映される日本語(yǔ)字幕や吹き替え済みのドラマを鑑賞していると思うのだが、ハマってそれでも物足りなければ、自ら中國(guó)の放送局サイトや動(dòng)畫(huà)サイトのドラマコーナーにアクセスし、日本未公開(kāi)の作品を鑑賞しているのが現(xiàn)狀だ。

【數(shù)多くのジャンルが存在する中國(guó)ドラマ】

例えば中國(guó)の大手動(dòng)畫(huà)サイト?愛(ài)奇蕓（iQiyi）のドラマページでは以下のようなジャンル分けとなっている。

自制（オリジナル作品）

古裝（時(shí)代劇）

言情（ロマンス）

武俠

偶像（アイドル）

家庭（ファミリードラマ）

青春

都市（トレンディドラマ）

喜劇

戦爭(zhēng)

軍旅（軍隊(duì)）

諜戦（スパイ）

懸疑（ミステリー）

罪案（刑事）

穿越（タイムスリップ）

宮廷

歴史

神話

科幻（SF）

年代

農(nóng)村

商戦

劇場(chǎng)（ドラマ）

奇幻（ファンタジー）

網(wǎng)?。ē庭氓裙_(kāi)のみ）

前回の記事で申し上げた通り、作品數(shù)も膨大となればまたジャンルも日本と比較するとかなり多い。

【抗日ドラマはどのジャンルか？】

中國(guó)は日本と同じ漢字の國(guó)、なので上記ジャンル一覧で読んでそのままの意味のものもある。抗日ドラマは「戦爭(zhēng)、軍旅、諜戦、懸疑」に含まれていることが多い。ドラマの內(nèi)容によっては他の時(shí)代の作品に混じり「言情、武俠、喜劇、歴史」にジャンル分けされている作品もある。多くの大手動(dòng)畫(huà)サイトではこういった分け方となっており、あからさまに抗日、抗戦といったジャンル分けをしているサイトはごくわずかである。

このあたり、音楽ジャンルで言うと極端に細(xì)分化したメタル系のようで興味深い。単純に「戦爭(zhēng)」でくくればいいと思うのだが、「戦爭(zhēng)、軍旅、諜戦、懸疑」と4つに分かれているところに変なこだわりを感じてしまう。中國(guó)4千年の歴史で古代から戦爭(zhēng)が多すぎたからだろうか？筆者がこの手のドラマを鑑賞した限り、「戦爭(zhēng)」はわりと真面目なドラマ、「軍旅」は部隊(duì)での兵士生活を描くもの（解放軍もの多し）、諜戦、懸疑になると娯楽性を重視したアクション作品やトンデモ作品の比率が増えてくる。

【日本では見(jiàn)かけないジャンル】

前述した「軍旅」に登場(chǎng)する人民解放軍ドラマなどは、日本に自衛(wèi)隊(duì)ドラマがないのでちょっと観たことがない方には想像がつかないかもしれない。だいたい解放軍に入った若者のブートキャンプ生活で成長(zhǎng)していく様を見(jiàn)せるものや、テロリストとの戦いを描いた作品だ。人民解放軍全面協(xié)力で爆発、兵器、アクションと見(jiàn)せ場(chǎng)が多い（寫(xiě)真3は関連ドラマ?熱血尖兵）?？谷榨丧楗蓼冗`い、日本は今のところ悪役になっていないので安心してほしい。

また「神話」、「奇幻」といったジャンルは神様やら妖怪、道士が出てきてバトルするなど、中國(guó)の伝説や神話などをベースとした作品が多い。あまりにも荒唐無(wú)稽で國(guó)家?guī)诓ル娨暰t局からケチをつけられることもある?；奶茻o(wú)稽といえば「穿越」といったタイムスリップものも規(guī)制の憂き目にあい、一時(shí)期新作が登場(chǎng)しない時(shí)期もあった。

そして筆者オススメのジャンルは「農(nóng)村」ジャンルだ?！皋r(nóng)村」ということで田舎のほのぼのファミリードラマと思いきや、生産拡大、観光開(kāi)発、貧困撲滅などの成功體験をストーリーにし非常にプロパガンダ臭の強(qiáng)い作品群である。田舎のファミリードラマがベースとはなっているのだが、このあたりは昔から続く紅色経典（クラシック共産?。─蝸唤y(tǒng)を色濃く受け継いでいると言えよう（寫(xiě)真2は関連ドラマ?索瑪花開(kāi)）。

宮廷ドラマ、武俠ドラマに飽きた方はこういった作品に挑戦してみるといいかもしれない。もし、推しの俳優(yōu)が出演していたら是非とも鑑賞をお?jiǎng)幛幛工?。推し俳?yōu)の魅力の再発見(jiàn)になるだろう。

■筆者プロフィール：巖田宇伯

1963年生まれ。景徳鎮(zhèn)と姉妹都市の愛(ài)知県瀬戸市在住。前職は社內(nèi)SE、IT企畫(huà)、IT基盤(pán)の整備を長(zhǎng)年にわたり擔(dān)當(dāng)。中國(guó)出張中に出會(huì)った抗日ドラマの魅力にハマり、我流の中國(guó)語(yǔ)學(xué)習(xí)の教材として抗日作品をはじめとする中國(guó)ドラマを鑑賞。趣味としてブログを數(shù)年書(shū)き溜めた結(jié)果、出版社の目に留まり『中國(guó)抗日ドラマ読本』を上梓。なぜか日本よりも中國(guó)で話題となり本人も困惑。ブログ、ツイッターで中國(guó)ドラマやその周辺に関する情報(bào)を発信中。

■筆者プロフィール：巖田宇伯

1963年生まれ。景徳鎮(zhèn)と姉妹都市の愛(ài)知県瀬戸市在住。前職は社內(nèi)SE、IT企畫(huà)、IT基盤(pán)の整備を長(zhǎng)年にわたり擔(dān)當(dāng)。中國(guó)出張中に出會(huì)った抗日ドラマの魅力にハマり、我流の中國(guó)語(yǔ)學(xué)習(xí)の教材として抗日作品をはじめとする中國(guó)ドラマを鑑賞。趣味としてブログを數(shù)年書(shū)き溜めた結(jié)果、出版社の目に留まり『中國(guó)抗日ドラマ読本』を上梓。なぜか日本よりも中國(guó)で話題となり本人も困惑。ブログ、ツイッターで中國(guó)ドラマやその周辺に関する情報(bào)を発信中。

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