日本の巨匠?高畑勲氏のアニメ映畫と功績―中國メディア

Record China    2018年8月24日(金) 16時50分

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20日、中國社會科學(xué)網(wǎng)は高畑勲氏のアニメ映畫について分析する記事を掲載した。

2018年8月20日、中國社會科學(xué)網(wǎng)は高畑勲氏のアニメ映畫について分析する記事を掲載した。以下はその概要。

今年4月、日本の著名なアニメ映畫監(jiān)督である高畑勲氏が亡くなった。日本國內(nèi)で宮崎駿氏と並ぶアニメ映畫の巨匠として、宮崎氏、鈴木敏夫氏らと共にスタジオジブリを設(shè)立しただけでなく、「かぐや姫の物語」、「平成貍合戦ぽんぽこ」、「ホーホケキョ となりの山田くん」、「おもひでぽろぽろ」、「火垂るの墓」などの優(yōu)秀な作品を手がけ、「日本アニメの黎明期を支えた巨匠」と呼ばれている。その作品には、蕓術(shù)性と思想性が體現(xiàn)されており、世界の映畫界からも広く稱賛されている。

高畑氏のアニメ映畫は、リアリズムにのっとり、庶民の生活に著目して平凡な生活の細(xì)部から人の感情を掘り出し、そこから人生の哲理や詩趣を描いている。例えば、「ホーホケキョ となりの山田くん」では、山田一家の日常生活を通して、家庭倫理、夫婦関係、親子関係について深い研究がなされている。この映畫はホームビデオのようで、日常生活の一コマを記録し、人情や世の中の辛酸を反映している。

リアリズムに基づき、高畑氏はアニメ映畫を現(xiàn)実空間に近づけると同時に、一切の感動化や疑似體験を拒絶している。高畑氏は、アニメ映畫の創(chuàng)作には客観性が必要で、観衆(zhòng)と主人公を完全に同化してはならず、観衆(zhòng)と一定の距離感が必要だと考えていた。そうすることで、判斷力や理性を保ち、主體的に想像力を発揮し、人物の感情をおもんぱかることができる。これがいわゆる同情式の感情投射であり、「かぐや姫の物語」がその典型だ。

高畑氏は「映畫人九條の會」の主要メンバーだった。反戦、平和の呼びかけは高畑氏が堅(jiān)持した信念であり、この點(diǎn)は「火垂るの墓」の中で十分に體現(xiàn)されている。この作品は、日本の庶民が経験した戦爭による苦難に焦點(diǎn)を當(dāng)てており、日本が他國に與えた慘劇には觸れていない。この點(diǎn)から、日本の映畫界が被害者意識だけを宣伝し、加害者意識を軽視する限界性が分かる。とはいえ、現(xiàn)在のように日本の軍國主義の影響がいまだに殘り、右翼勢力が聲を大きくしている中で、「火垂るの墓」のような感情に訴える反戦作品は、その重要な思想価値をより際立たせている。

人と自然の共存も、高畑氏のアニメ映畫のもう1つの重要なテーマだ。94年に完成した「平成貍合戦ぽんぽこ」は、動物の立場からユーモラスな手法によって、人類が現(xiàn)代化の過程で自然の生態(tài)バランスを破壊してきたことへの深い反省を描いている。このように、子どもの思考パターンで大人に「大人の童話」を聞かせることは、高畑氏の反人類主義の思想を含んでいると言える。

高畑氏のアニメ映畫作品は、どれも文學(xué)的色彩が色濃い。「ホーホケキョ となりの山田くん」では、高畑氏の文學(xué)に対する思いが日本古典の詩や俳句の使用に體現(xiàn)されている。各エピソードの終わりに、松尾芭蕉や與謝蕪村などの俳句を入れることで、ありきたりの家族生活と春夏秋冬の四季の移り変わりが関連付けられ、平凡な生活では気にも留めない俳句の形式が、一瞬の孤獨(dú)や寂しさの美しさをより高めている。

「幽玄」も日本民族が古來より文蕓作品中に一貫して有している獨(dú)特の審美観だ?!袱猡窑扦荬恧荬怼工沃肖?、故郷へ帰ったタエ子がベニバナを摘んでいる時に、農(nóng)作業(yè)をしていた老人にならって太陽に向かって手を合わせ、目を閉じて祈る場面がある。これはこの映畫の中で間違いなく最も敬虔(けいけん)な場面だ。素樸な場面だが、多くの要素が集まって妙子の大自然に対する情愛を體現(xiàn)している。このちょっとした動作が、內(nèi)省と信仰の世界を感じさせるものとなっている。(翻訳?編集/山中)

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