2018年8月21日、米華字メディアの多維新聞によると、英紙フィナンシャル?タイムズはこのほど、「中國(guó)の広大な高速鉄道網(wǎng)が、鉄道事業(yè)を運(yùn)営する中國(guó)鉄路総公司の負(fù)債を急増させている」とする記事を掲載した。以下はその概要。

中國(guó)の高速鉄道は誕生からわずか10年で、営業(yè)距離は2萬(wàn)5000キロに達(dá)し、世界の高速鉄道の総営業(yè)距離の3分の2を占めるまでになった。だがその広大な鉄道網(wǎng)が中國(guó)鉄路総公司の負(fù)債を急増させている。

中國(guó)鉄路総公司の今年3月時(shí)點(diǎn)での負(fù)債総額は5兆元（約80兆円）に上る。北京交通大の李紅昌（リー?ホンチャン）教授は「同社の債務(wù)負(fù)擔(dān)の8割は高速鉄道建設(shè)と関係している」とし、同大の趙堅(jiān)（ジャオ?ジエン）教授も「同社の負(fù)債は今後數(shù)年間で60％増加し、2020年には8兆元に達(dá)する」と指摘する。

中國(guó)鉄路総公司は、今年第1四半期の純損失が3億7600萬(wàn)元（約60億円）に上ったことを受け、今年の鉄道建設(shè)に8000億元（約12兆8700億円）を投資すると最近発表した。同社の陸東福（ルー?ドンフー）総経理は「2030年までに高速鉄道網(wǎng)を3萬(wàn)キロにまで拡大する予定だ」と表明している。

経済理論から見れば、中國(guó)の過(guò)度に広大な高速鉄道網(wǎng)が生み出す利益は極めて低い。中國(guó)の高速鉄道の中で距離が最も長(zhǎng)く、そして最も論爭(zhēng)の的になっている蘭新高速鉄道（西北部の甘粛、青海、新疆の3つの省?自治區(qū)にまたがる）には1400億元（約2兆2500億円）が費(fèi)やされた。一方で、（北京と広東省広州を結(jié)ぶ）京広高速鉄道のような有益な路線が損失を相殺してくれると考える支持者もいる。（翻訳?編集/柳川）