中國メディアの観察者は25日、新疆ウイグル自治區(qū)ウルムチ市のヤスン?スザク市長の署名原稿を掲載した。文章は「ウイグル族は突厥人の子孫、トルコ人はウイグル人の兄弟」という言い方は「笑止千萬な間違い」だなどと主張した。新浪網(wǎng)など他のサイトも同記事を転載しはじめた。

ヤスン?スザク（漢字表記は牙生?司地克）市長は1月に就任したばかり。文章はまず、新疆ウイグル自治區(qū)は祖國の不可分な領(lǐng)土であり、各民族が共同に生活し繁栄する家の園と主張?！脯F(xiàn)在の素晴らしい生活と幸福を築くのは容易でなかった」とした上で、三股勢(shì)力（テロ勢(shì)力、民族分裂勢(shì)力、過激宗教勢(shì)力）が民族や宗教の「看板」を掲げ、民族間の敵視を扇動(dòng)したり、宗教的狂熱を作り出して、人間性を喪失したテロ活動(dòng)を行い、新疆ウイグル自治區(qū)の各民族の挙動(dòng)の利益に極めて大きな損害を與えていると非難した。

文章は次に、三股勢(shì)力に対して「正面から宣戦する。われわれの敵を埋葬する。誇りと共に叫ぶのだ。われわれは中國人だ！　われわれの民族は中華民族だ！」と主張。

さらに、「三股勢(shì)力は歴史の事実に背いて、ウイグル族の起源と発展を意のままに書き換えて、『ウイグル人は突厥人の子孫だ』『トルコ人はウイグル人の兄弟だ』などの誤った論を言いふらしている。笑止千萬だ！」と論じた。

続けて「ウイグル族は古くから、中華民族の血脈とつながった家族であり、突厥人の子孫でもなければ、トルコ人とはいかなる関係もない」と、ウイグル族と突厥やトルコ人との関係を改めて否定した。

文章は「三股勢(shì)力」以外にも「両面人」が存在すると指摘?！溉蓜?shì)力」に対しては「お前を殺しわが方は生き殘る」との決意により壊滅的な打撃を與えると同時(shí)に、「両面人」に対しては、二方向に誓いを立てる態(tài)度を徹底的に取り除かねばならないと論じた。「両面人」とは、表面上は共産黨中央の方針に服従しつつ、內(nèi)心は別の考えを持つ人を指す。

文章が言及した「突厥」とは、6世紀(jì)に現(xiàn)在の新疆ウイグルからキルギス、カザフスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンまで及ぶ、中央アジアの広大な地域を支配した民族。突厥は中國の史書に殘る呼稱であり、実際にはチュルク（＝トルコ）あるいはその複數(shù)形と考えられている。

トルコ民族が活動(dòng)した土地の中心部はもともと中央アジアで、現(xiàn)在のトルコ共和國の領(lǐng)土は歴史上におけるトルコ系民族の活動(dòng)の場(chǎng)としては、最西端に位置すると考えられている。

現(xiàn)在のウイグル語、つまりウイグル族の話す言葉がチュルク系であることは、學(xué)術(shù)上の定説。また、古い時(shí)代のトルコ系民族は現(xiàn)在の東アジア人と同じ外見を持つ民族だったが、混血を繰り返すなどで現(xiàn)在のウイグル民族も形成されたと考えられている。ただし、トルコ系民族の外観を変化させた混血の相手は、現(xiàn)在の中國漢族の祖先ではなく、中央アジアに広く分布していたコーカソイド系民族（現(xiàn)在の歐州人などの祖先）とされている。（翻訳?編集/如月隼人）