2018年11月9日、首相再任後に3度日本を訪れたマレーシアのマハティール首相について、環(huán)球時(shí)報(bào)は「マハティール氏は『親日』なのか？」との論評(píng)を掲載した。以下はその概要。

マハティール氏が5～7日にかけて日本を訪れた。5月の首相就任以降、訪日は3度目だ。同氏は日本に最も頻繁に足を運(yùn)ぶ東南アジアの政治家となったように見える。日本メディアは同氏を「親日」と形容し、日本政府は日本とマレーシアとの関係発展への貢獻(xiàn)をたたえるために秋の敘勲で桐花大綬章を授與した。日本政府は間違いなく同氏を重視し、その「ルックイースト政策」に積極的に応えている。

「ルックイースト」はマハティール氏が最初の首相就任時(shí)（1981～2003年）に打ち出した核心的政策だ。政策推進(jìn)プロセスで日本は最初の、そして最も重要な學(xué)習(xí)対象となった。「マレーシアは日本を手本とし、日本の発展モデルの學(xué)習(xí)を通じて工業(yè)化を?qū)g現(xiàn)すべき」というのが同氏の考えだ。この政策のもと、マレーシア経済は急速な成長を遂げ、マハティール時(shí)代の輝きをつくり上げた。

マハティール氏が首相再選後に再び「ルックイースト」を掲げたのは、この政策に新たな活力を注入したいとも考えたからだ。具體的に見てみると、日本との2國間経済協(xié)力の発展に重點(diǎn)が置かれている。

マハティール氏は日本との関係強(qiáng)化を重視しているが、それには戦略レベルの考量も存在する。同氏は過去の演説で何度も中國と日本に觸れており、今回も例外ではなかった。7日の座談會(huì)では「中國はアジアのリーダーになることを希望しているが、これは日本の後退を意味しない」「日本の人口は中國のわずか10分の1だが、努力によって中國と対抗する力を持っている」などと強(qiáng)調(diào)。もし、これがナジブ前政権の対中政策への批判と関係があるのなら、その中には「均衡への深慮」が含まれている。つまり、日本との関係を強(qiáng)化して中國?マレーシア関係とのバランスを取り、経済などの分野での対中依存度を引き下げようというものだ。

はっきりと見て取れるのは、対日協(xié)力を積極的に発展させようとするマハティール氏に功利目的があるということだ。これは「親日」とは呼べない。同氏には獨(dú)特の外交哲學(xué)があり、中でも民族主義、実用主義、ビジネス?発展重視、積極的なバランス外交は突出している。だからこそ、日本に積極的に學(xué)ぶと同時(shí)に、中國との友好協(xié)力でも功績を上げ、「中國人が尊敬する古い友人」と稱されるのだ。目下、同氏の「ルックイースト」もバージョンアップしている。中國がマレーシアの協(xié)力、學(xué)びの対象となったことが新「ルックイースト」の最大の特徴だ。（翻訳?編集/野谷）