4日付観察者網(wǎng)などによると、山東省煙臺(tái)警察は3日、ドイツ留學(xué)中の中國(guó)人學(xué)生がカルト教団の撒旦教（サタニズム）に「殺す」と脅迫されたの情報(bào)が広まった件について、デマだったとして関係者を処罰したと発表した。

デマは、中國(guó)版ツイッターの微博（ウェイボー）を通じて広まった。まず、北京に本社を置く企業(yè)の山東省煙臺(tái)市事務(wù)所が設(shè)けたアカウントの「大歐州吐槽君（ダーオウジョウ?トゥーツザオジュン＝大歐州ツッコミ君）」に対して、ドイツ留學(xué)中の中國(guó)人學(xué)生と稱する女性から、カルト教団の撒旦教に「殺す」と脅迫されているとする連絡(luò)があった。

留學(xué)生は撒旦教が自室のドアに挾まれていた、赤色で書かれた悪魔のような絵も紹介。おびえているなどと主張した。

「大歐州吐槽君」の管理者は真?zhèn)韦未_認(rèn)をせずに情報(bào)を?qū)澩獍k信し、さらに同じ企業(yè)が運(yùn)営する「北米吐槽君」など微博の複數(shù)のアカウントや、やはり中國(guó)のSNSである微信（ウィーチャット）」でも情報(bào)を広めた。

その結(jié)果、多くのユーザーが反応?！噶魧W(xué)中の女子學(xué)生が招待不明の人物に脅されている。大使館に関心を持たせられないのか。本當(dāng)に危ない」などの投稿が相次いだ。

さらに、中國(guó)共産黨の下部組織である中國(guó)共産主義青年団（共青団）もSNSを通じて「あなたが世界のどんな片隅にいたとして、覚えていてください。あなたは一人ではありません！」「現(xiàn)地の警察に早く連絡(luò)してください。大使館のホットラインに電話してください、あるいはわれわれに手紙をください。われわれは職責(zé)の範(fàn)囲內(nèi)で全力であなたを助けます」といったメッセージを発信した。

その後、中國(guó)外交部（外務(wù)省）や共青団の調(diào)べで、「撒旦教に脅されている」との情報(bào)は、ドイツ在住の中國(guó)人によるデマと分かった。山東省煙臺(tái)市警察は、インターネットの管理に関連する法律を根拠に、デマを広めることになった會(huì)社に9000元（約14萬(wàn)7000円）、実際に操作をした3人にそれぞれ1000元（約1萬(wàn)6300円）の罰金を科した。

また、煙臺(tái)市警察はデマを流したドイツ在住の中國(guó)人については「犯罪容疑者」と表現(xiàn)した。帰國(guó)した場(chǎng)合、刑事責(zé)任が問われる可能性がある。

なお、中國(guó)當(dāng)局は海外で自國(guó)民が窮地に陥った場(chǎng)合の救援に極めて熱心だ。例えば、2011年にカダフィー政権下のリビアが內(nèi)戦になった際には、陸（トラック隊(duì)）?海（地中海の連絡(luò)船）?空（航空機(jī)）の3ルートすべてを使って自國(guó)民を引き上げさせた。同様の事例は多く、軍を投入することも珍しくない。

當(dāng)然ながら、中國(guó)國(guó)內(nèi)では共産黨や政府、軍を稱賛する聲が極めて高くなる。中國(guó)國(guó)民は、國(guó)內(nèi)問題では當(dāng)局に批判的な見方があっても、対外的な危機(jī)が発生した場(chǎng)合、當(dāng)局を中心に一丸となる傾向が強(qiáng)い。（翻訳?編集/如月隼人）