中國と太平洋の島國、ナウルとの対立が激化し、互いに相手に「謝罪しろ」と応酬する事態(tài)になった。ナウルは中華民國との國交を維持している。中國側(cè)は「臺(tái)灣が背後で糸を引いている」との考えを示唆した。

ナウルと中國の対立が発生した舞臺(tái)は、ナウルで3日から4日にかけて開催された太平洋諸島フォーラム（PIF）だった。同フォーラムのメンバーは太平洋の島國であるメラネシア、ポリネシア、ミクロネシアの各圏の16の國と地域とだ。中國は正規(guī)のメンバーではなく、対話パートナ18カ國の一つだ。

まず?jiǎn)栴}が発生したのは、杜起文特使を代表とする中國代表団のナウル入國時(shí)だった。ナウル側(cè)は中國とは外交関係がないので、中國側(cè)の外交官旅券は認(rèn)められないと主張した。雙方が妥協(xié)する形で中國代表団はナウルに入國したが、4日のフォーラム會(huì)場(chǎng)で「大波亂」が発生した。

杜特使が地球溫暖化をテーマとする演説を始めたところ、議長(zhǎng)であるナウルのバロン?ワガ大統(tǒng)領(lǐng)が、出席するメンバー國の指導(dǎo)者の発言を優(yōu)先すべきとして、発言をやめるよう求めた。反発する杜特使と激しい応酬になり、杜特使は結(jié)局、退場(chǎng)した。杜特使はかなり興奮していたとされる。

ワガ大統(tǒng)領(lǐng)は、杜特使について「無禮だった」「（政府責(zé)任者でなく）政府関係者にすぎないのに」「中國は小國をいじめる」などと、中國側(cè)を強(qiáng)く非難した。

ワガ大統(tǒng)領(lǐng)は5日になり、中國特使の態(tài)度が常軌を逸していたとして、中國政府に謝罪を求めた。さらに「中國はわれわれ（太平洋の島國）の友人ではない。自らの目的のために、われわれを必要としているだけだ」「太平洋諸國やPIF加盟國、他のサンア國の首脳?閣僚を見下した。冗談ではない」「杜特使は閣僚ですらないのに、ツバル首相より先に発言しようとした。頭がおかしいのではないか」と強(qiáng)く非難した。

ワガ大統(tǒng)領(lǐng)は同問題について、「國連でも問題にする」「あらゆる國際會(huì)議で、この問題について述べる」などと発言した。

中國外交部の華報(bào)道官は6日の定例記者會(huì)見で、ナウルについて「拙劣な茶番劇を演じた」と批判?！弗圣Ε雮?cè)の関連する発言は事実にまったく合致せず、完全に白を黒と言いくるめるものだ」などと非難した。

さらに、「フォーラムのメンバー國の多くは失望した。反省して謝罪すべきはまさに、ナウル側(cè)だ」などと述べた。

太平洋の島國で、臺(tái)灣と國交を維持しているのはナウル1國だ。他の國は中國と関係を構(gòu)築している。中國はナウル以外の太平洋諸國に莫大（ばくだい）な援助をしているとされる。PIFをめぐる中國?ナウルの衝突でも、サモアがナウルを批判するなどの動(dòng)きがあった。

華報(bào)道官は、「ナウルが演じているこの劇の舞臺(tái)監(jiān)督に言っておきたいことがある。一つの中國というとうとうたる歴史の流れに直面し、わけもなく騒ぎを起こし、自らをおとしめることをしてはならない」と述べた。

ナウルは太平洋南西部の島國。國土面積は21平方キロメートルで、バチカン、モナコに次いで世界で3番目に小さな國。2016年時(shí)點(diǎn)の人口は1萬人で、バチカン、ニウエ、ツバルに次いで、世界で4番目に人口の少ない國。（翻訳?編集/如月隼人）